職場の健康がみえる_WEB立ち読み
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●労働者数1,500名,常勤産業医1名の会社に勤務.役職は●これまで大きな病気にかかったことはないが,がん検診で便に血液が混入していることを指摘され,精密検査を行った.その結果,大腸がんと診断され,手術を行うことになった.●疾病発症時には,上司である管理職が報告を受けることが多いため,あらかじめ管理職研修などで対応を知らせておく.●両立支援は労働者本人の申出から開始するため,労働者の疾病発症を知った者は,本人から申し出るよう働きかけるとよい.●報告を受けた上司は,人事労務部や産業医と情報共有を行う.●個人情報であるため,取扱いに注労働者からの申出と情報提供●両立支援を必要とする労働者は,支援に必要な情報を収集して事業者に提出しなければならない.●会社は,労働者が両立支援を必要とすることを想定し,情報提供が円滑に行われるよう,次の様式を事前に用意しておく.■労働者が勤務情報を主治医に提●主治医からの情報提供書には主に症状が記載されている場合がある.●会社は産業医に,その症状からどのような業務上の支障が生じるか確認する.と診断書情報提供書主治医からの情報収集●ここでは両立支援の具体例として,労働者ががんを発症した際の一例を示す.●なお,具体的な治療期間や措置内容などは疾患により異なる.290Occupational health : An Illustrated Reference GuideAさん人事労務産業医には私から連絡しておこう.主治医の話では,退院後2週間程度で職場復帰できるそうです.人事労務担当者病名上部直腸がん疲れやすく頻繁に下痢があります.術後6ヵ月程度,薬物療法を行います.術後5年間,定期的に通院が必要です.□可□条件付きで可(就業上の措置があれば可)□不可疲労や下痢などの症状に配慮し,肉体労働や長時間の会議などは避けた方がよいでしょう.2週間程度の自宅療養が必要と予測されます.現在の症状治療の予定就業継続の可否配慮すべき業務その他総務課課長補佐で,主に事務作業を行う.な,なんだって〜?!B課長お願いします.では,主治医からこの様式で情報提供書をもらってください.意する.供するための様式■主治医が両立支援の検討に必要な情報を会社に提供するための様式Aさん(40歳代男性)の場合大腸がんです.主治医実は大腸がんで…1ヵ月ほど会社を休むことになりそうです.なるべく早く復帰したいのですが…Aさんできるだけ君の意向に沿えるようサポートする.まずは治療に専念してくれ!無事手術が終了し…主治医診断書がん?!よかった… がん治療と仕事の両立 両立支援の具体例

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