職場の健康がみえる_WEB立ち読み
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●産前・産後休業●勤務配慮●離職者減少●労働者のワーク・ ライフ・バランスの推進●社会貢献(少子化対策)など●育児休業●仕事と育児の第1子妊娠判明時に就業していた女性第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由(子どもがいる25〜44歳の既婚女性:複数回答)●本章では妊産婦への対応(母性健康管理)だけではなく,育児と仕事の両立支援についても説明する.●しかし,出産を契機に離職する女性は依然とし●その他,「職場の出産・子育ての支援制度が不十分だったから(27.9%)」,「子どもの体調の悪いときなどに休むことが多かったから(11.7%)」,「保育所など,子どもの預け先を確保できなかったから(10.9%)」などが挙げられる.246Occupational health : An Illustrated Reference Guide010資料:明治安田総合研究所:出産・子育てに関する調査.20186046.9%が離職子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから子育てに専念したかったから自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから子どもがいる既婚女性(n=1,139)52.3%46.1%41.8%監修苅田 香苗20304050(%)妊娠・出産今後仕事を続けられるのか,不安….離職に関するデータ出産後母性健康管理の例事業主(会社)両立支援資料:国立社会保障・人口問題研究所: 第15回出生動向基本調査(夫婦調査).2015配慮が必要な労働者に対する職場の支援 妊産婦が安心して仕事を続けていくために 母性健康管理とは●母性健康管理とは,妊娠中および出産後の女性労働者に対する健康管理のことをいう.●妊娠・出産は母体に大きな負担がかかる特別な状態であるため,母性健康管理の措置が必要である.●妊産婦が働きやすい職場環境を整備することで,女性の労働力を確保できるだけでなく,ワーク・ライフ・バランスの推進や少子化対策への貢献につながる. 出産後離職する女性は依然として多い 働く女性の現状●働く女性は年々増えており,雇用者全体に占める女性の割合も年々高くなっている.て多い.総論妊娠・出産・育児に関する健康管理

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