病8-3版_web立ち読み用
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●腎臓:kidney ●輸入細動脈:aff erent arteriole ●輸出細動脈:eff erent arteriole ●腎血漿流量(RPF):renal plasma fl ow ●腎動脈:renal artery ●傍糸球体装置(JGA):juxtaglomerular apparatus ●尿細管糸球体フィードバック〔系〕(TGF):tubuloglomerular feedback 〔system〕 ●レニン:renin ●筋原性反応:myogenic response ●傍糸球体細胞(JGC)/糸球体傍細胞:juxtaglomerular cell ●レニン・アンジオテンシン(RA)系:renin-angiotensin system●この調節には,傍糸球体装置〔p.9〕による尿細管糸球体フィードバック(TGF)とレニン・アンジオテンシン(RA)系〔p.63〕,●筋原性反応とは,輸入細動脈の平滑筋細胞が血管内圧の上昇によって収縮しようとし,内圧の低下によって拡張しよ●血圧が低下するとGFRも低下するが,TGFとRA系が働くことで糸球体毛細血管内圧が上昇し,これによりGFRが●血圧が上昇するとGFRも上昇するが,TGFとRA系が働くことで腎血漿流量,糸球体毛細血管内圧が低下し,これに●GFRの上昇以外に,尿細管でのNaCl再吸収が低下した場合も,遠位尿細管腔内のCl−濃度が上昇するためTGFが働き,輸入細動脈は収縮する.●血圧上昇時にもGFRはほぼ一定に保たれるが,その一方で最終的な尿量は大きく増加する(圧利尿〔p.55〕).腎臓の機能尿生成*GFRが低下すると尿がヘンレループ内をゆっくり通過するためNa+とCl−の再吸収量が比較的多くなり,尿中のCl−濃度が低下する.53An Illustrated Reference GuideTGFGFR⬇RA系TGFGFR⬆RA系 血圧の変化があっても一定に保たれる 糸球体濾過量(GFR)の調節●腎臓では血圧が大きく変動(80〜180mmHg)した場合でも,腎血漿流量(RPF)〔p.28〕とGFRは一定に維持され,体液の恒常性が保たれる.これを腎臓の自己調節機能という.筋原性反応が関与している.うとする反射的な反応のことで,筋原性反応はTGFと協調して輸入細動脈の血管反応を制御している.尿細管糸球体フィードバック(TGF)とレニン・アンジオテンシン(RA)系正常化する.遠位尿細管輸入細動脈血圧⬇,腎血漿流量⬇よりGFRが正常化する.血圧⬆,腎血漿流量⬆糸球体外メサンギウム細胞を介してシグナルを伝達緻密斑が濾液量⬇(Cl−濃度⬇*)を感知傍糸球体細胞が輸入細動脈血圧の低下(動脈壁の伸展⬇)を感知糸球体外メサンギウム細胞を介してシグナルを伝達緻密斑が濾液量⬆(Cl−濃度⬆)を感知傍糸球体細胞が輸入細動脈血圧の上昇(動脈壁伸展⬆)を感知輸入細動脈の拡張輸出細動脈傍糸球体細胞がレニンを血中に分泌輸入細動脈の収縮傍糸球体細胞のレニン分泌⬇アンジオテンシンⅡによる輸出細動脈収縮Cl−Cl−Cl−Cl−Cl−Cl−Cl−Cl−Cl−Cl−GFR正常化RA系活性化GFR正常化RA系活性⬇

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