病8-3版_web立ち読み用
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●排泄率(FE):fractinal excretion ●尿細管:renal tubule ●糸球体:glomerulus/glomeruli〈複〉 ●濾過:fi ltration ●尿:urine ●糸球体濾過量(GFR):glomerular fi ltration rate ●クレアチニンクリアランス(Ccr):creatinine clearance ●サイズバリア:size selective barriar ●チャージバリア:charge selective barrier ●糸球体係蹄:glomerular tuft ●基底膜:basement membrane ●内皮細胞(EC):endothelial cell ●ボウマン腔/ボーマン腔:Bowman's space ●血漿:blood plasma/plasmaAn Illustrated Reference Guide= Ux × V ×クレアチニンの血中濃度(Pcr) ×100  Px × クレアチニンの尿中濃度(Ucr)× V=UX × Pcr×100 PX × Ucr●通過した物質の原尿中の濃度は血漿濃度と同じである.●GFR〔p.27〕とは,単位時間当たりに両腎の糸球体から濾過される血漿(原尿)の総量のことであり,次の要因により決定される.●物質の摂取不足があり,腎臓は●腎臓からの排泄亢進により血中●係蹄壁の物理的な構造によって高分子の物質は濾過されにくい.●血球●多くの蛋白質糸球体係蹄壁*陰性荷電物質であっても分子量の小さいものは濾過される.●物質の摂取過剰があり,腎臓はそれを排泄しようとしている.●腎臓からの排泄低下により血中●ある物質のFEと血中濃度から,その物質の摂取状況や⬆⬇⬇⬆⬆⬆⬇⬇●糸球体係蹄壁の圧透過係数と総濾過●糸球体毛細血管内圧が濾過を促進しており,上図の因子によって決定される.*濾過により糸球体毛細血管内の蛋白質濃度は高くなる.そのため,糸球体毛細血管の終端部に行くにつれて膠質浸透圧は高くなる.52Kf 尿細管での調節機能の指標となる 排泄率(FE)●排泄率(FE)は,ある物質について糸球体で濾過された量のうち,何%が尿中に排泄されるかを示す指標である.●濾過の後の再吸収・分泌という尿細管の調節機能を, 様々な要因により決定される 糸球体濾過量(GFR)の決定因子水の再吸収の影響を除外して知ることができる.物質XのFE(%)= Xの尿中排泄量 Xの糸球体濾過量×100=Xの尿中濃度(UX)×尿量(V) Xの血中濃度(PX)×糸球体濾過量(GFR)×100≒クレアチニンクリアランス(Ccr)〔p.27〕腎臓の状態を推測することができる.血中濃度濃度が上昇している.それを排泄しないようにしている.濃度が低下している.濾過の駆出力腎血漿流量血圧輸入細動脈抵抗 大きさによる選択,荷電による選択 サイズバリアとチャージバリア●糸球体係蹄壁〔p.8〕では大きさによる選択(サイズバリア)と荷電による選択(チャージバリア)により限られた物質のみが濾過され原尿となる.GFRは,Kf × (駆出力−対抗力)で表すことができます.チャージバリア●基底膜は陰性に荷電しているため,電気的反発により陰性荷電物質は濾過されにくい.陰性荷電物質*●アルブミンなど毛細血管内腔ボウマン腔陽性荷電物質など 全糸球体血管透過性(Kf)医師FEと血中濃度による病態の推測FE病態腎臓の状態尿細管機能正常再吸収⬆or分泌⬇尿細管機能正常再吸収⬇or分泌⬆濾過の対抗力輸出細動脈抵抗膠質浸透圧*〔p.74〕糸球体毛細血管内圧ボウマン囊内圧●上図の因子が駆出力に対抗している.サイズバリア高分子物質内皮細胞の窓内皮細胞基底膜上皮細胞の足突起濾過スリット低分子物質●電解質●グルコース●アミノ酸●老廃物(尿素,尿酸など)●水−●HCO3●ビタミン 面積が,透過しやすさを決定している.

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