病6-2版_立ち読み
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●エンテロウイルス:enterovirus ●手足口病:hand foot and mouth disease ●コクサッキーウイルス:coxsackie virus ●ヘルパンギーナ:herpangina ●口腔粘膜:mouth mucosa ●軟口蓋:soft palate ●口蓋弓:arch of palate ●アフタ:aphthae ●食欲不振:anorexia ●髄膜炎:meningitis ●熱性けいれん:febrile seizure●アフタは解熱して7日ほどで治癒するが,哺乳不良や食欲低下による脱水症に注意●ピコルナウイルス科のエンテロウイルス属のうち,ポリオウイルス,コクサッキーウイルスA群・B群,エコーウイルス,エンテロウイルスに分類されるものをエンテロウイルスという.●原則的に治療は不要で予後良好だが,髄膜炎,熱性けいれんに注意が必要である.−−◯−− 心膜炎◯−−−−◯◯◯◯◯ ギーナ−◯−−−−◯−−◯−−−◯−1〜3型1〜34型68〜71型A群(1〜24型)B群(1〜6型)308ピコルナウイルス科に属するウイルス.かぜ症候群の原因ウイルスの一つである.近年エンテロウイルス属に含められた.〔p.308〕ピコルナウイルス科のエンテロウイルス属のうち,ライノウイルスを除く種をエンテロウイルスとよぶ.胃酸や胆汁酸に強く,腸管(=entero)内で増殖するRNAウイルスである.〔p.308〕主にエンテロウイルス70型とコクサッキーウイルスA群24型変異株の感染による結膜炎.眼瞼は浮腫状で結膜が充血し,眼球結膜下に多数の小出血点を認める.経過は比較的軽症で,約1週間で治癒する.混合感染の予防に抗菌薬を点眼する場合もある.A80.9B08.4B08.5G03.0B08.4B08.5エンテロウイルスは主に経口感染し,腸管内で増殖した後,血中に侵入して様々な組織に広がる特徴をもつ.コクサッキーウイルス,エンテロウイルス68~71型などが含まれる.不顕性感染が多いが,発症すると様々な臨床症状を示す.夏季に幼児に流行し,口腔内,手,足に水疱をきたす感染症.コクサッキーウイルスA群(6型,10型,16型),エンテロウイルス71型が主な原因ウイルスで,多くは予後良好である.夏季に乳幼児に流行し,口腔粘膜にのみ水疱疹をきたす感染症.コクサッキーウイルスA群が原因ウイルスであることがほとんどで,多くは予後良好である.が必要である.かぜ症候群〔p.276〕手足口病エンテロウイルス 急性出血性結膜炎 ライノウイルスhand, foot and mouth diseaseherpangina様々な症状を引き起こすエンテロウイルスの種類と疾患急性出血性結膜炎−◯−−◯心筋炎,監 修栗原 陽子➡手足口病を考える.※発熱が約30%の症例にみられるが,軽度である.治療対症療法を行う.ヘルパンギーナ➡ヘルパンギーナを考える.治療対症療法を行う.血清型ポリオウイルスコクサッキーウイルスエコーウイルスエンテロウイルス主な疾患ヘルパン無菌性髄膜炎〔p.310〕急性灰白髄炎〔p.310〕intro.intro.MINIMUM ESSENCE❶好発:夏~秋にかけて多発,乳幼児に多い❷手・足に水疱疹,口腔内に水疱疹,びらん,潰瘍がみられる.intro.MINIMUM ESSENCE❶好発:夏~秋にかけて多発,乳幼児に多い(1歳が最多)❷39℃以上の発熱,咽頭痛がみられる.❸軟口蓋から口蓋弓にかけて両側性のアフタがみられる.手足口病エンテロウイルス感染症

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