病6-2版_立ち読み
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●多飲:polydipsia ●多尿:polyuria ●甲状腺〔機能〕低下〔症〕:hypothyroidism ●黄疸:icterus ●排尿障害:urinary disturbance ●形質細胞/プラスマ細胞:plasma cell ●好中球:neutrophilgG4●膵臓がびまん性あるいは限局性に腫大する.●病理組織学的にリンパ球,形質細胞の浸潤を認めるものが1型,好中球の浸潤を認めるものが2●黄疸を主訴とすることが多い.●原発性硬化性胆管炎と比較すると臨床経過は良好である.膠原病関連疾患●自己免疫性膵炎(1型) ➡腹痛●下垂体炎 ➡多飲,多尿●甲状腺炎 ➡甲状腺機能低下症●IgG4関連腎臓病 ➡腎機能障害●IgG4関連肝障害 ➡黄疸●後腹膜線維症 ➡腎機能障害●IgG4関連前立腺炎 ➡排尿障害●IgG4関連硬化性胆管炎 ➡黄疸●涙腺・唾液腺の両側性・持続性の腫脹,耳下腺の片側性・反復性の腫脹を特徴とする.●Sjögren症候群でみられるような,口渇感や唾液分泌量減少は軽度である.●無痛性で増大傾向のリンパ節腫脹であるため,悪性リンパ腫を疑われての生検によって,発見さI125An Illustrated Reference Guide資料:厚労省 高齢男性に多い 疫学●IgG4関連疾患の患者はおよそ8,000〜2万人いると考えられており,好発年齢は60歳代である.●おおむね男性に多いが,涙腺・唾液腺病変では男女比がほぼ同数である. 罹患臓器の局所症状が中心となる 症状●次にIgG4関連疾患の代表的な病変分布,および主な臓器病変の特徴を示す.●罹患臓器の結節・肥厚性病変に伴う局所症状が主体となる.●下記の他,鼻副鼻腔炎などのアレルギー症状がみられる場合がある.涙腺(43%),唾液腺(51%)●IgG4関連涙腺・唾液腺炎 ➡腺腫大,ドライアイ・口渇●IgG4関連眼疾患特徴IgG4関連リンパ節症IgG4関連硬化性胆管炎代表的な病変分布※臓器別罹患率(%)はIgG4関連疾患166例の集計.内分泌系リンパ系(37%)●IgG4関連リンパ節症 ➡リンパ節腫大呼吸器系(22%)●IgG4関連呼吸器疾患 ➡咳嗽,喘息肝臓胆道(24%)主な臓器病変の特徴臓器病変 IgG4関連涙腺・唾液腺炎(Mikulicz病)自己免疫性膵炎(1型)IgG4関連疾患の男女比涙腺・唾液腺を除く病変男:女=3〜6:1れることが多い.型とされ,IgG4関連自己免疫性膵炎は1型に相当する.涙腺・唾液腺病変男:女=11:12膵臓(46%)腎臓(27%)後腹膜(17%)前立腺

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