●主訴:息切れや出血傾向の●現病歴:症状の状態や経過●既往歴:他疾患の有無,●家族歴:家族に同様の症状●服薬歴:出血を引き起こす主訴・症状●赤血球(RBC):red blood cell/erythrocyte ●白血球(WBC):white blood cell ●血小板(Plt):platelet ●血管:blood vessel ●貧血:anemia ●発熱:fever/pyrexia ●リンパ節腫脹:lymphadenopathy/lymph node enlargement ●血栓傾向:thrombotic tendency ●出血傾向:bleeding tendency ●全血球算定(CBC):complete blood count ●コンピュータ断層撮影(CT):computed tomographyAn Illustrated Reference Guide●血液疾患では,赤血球系,白血球系,凝固線溶系,血小板系,血管のいずれか,または複数に異常がみられる.●実際の診察では,症状や経過などの問診,身体診察から適切な検査を選択し,診断・治療を行う必要がある.原因●健康診断などで初めて検査値異常を指摘されて受診することも少なくない.白血球系の異常発熱,リンパ節腫脹〔p.194〕など身体診察皮膚・粘膜●出血,紫斑●蒼白,黄疸●リンパ節腫脹胸部●心雑音〔p.47〕,肺雑音●呼吸器感染症●胸水腹部●肝脾腫の有無凝固線溶系,血小板系の異常,血管の異常血栓傾向〔p.256〕など出血傾向〔p.256〕など一般的な検査●全血球算定(CBC)〔p.17〕●生化学検査診断を確定するための検査●その他の末梢血検査●骨髄検査〔p.21〕●細胞表面マーカー検査〔p.30〕●遺伝子検査〔p.33〕●染色体検査〔p.32〕●リンパ節生検〔p.195〕●画像検査問診,身体診察,検査で疾患を鑑別します.医師患者検査〔p.15〕増田 亜希子監 修14検査+αもっとわかる 血液の異常を鑑別する 血液疾患のみかた●血液疾患は全身疾患であり,血液疾患の診療には血液学の知識のみならず,全身の臓器の働きや病的状態でみられる 鑑別疾患を挙げ,必要な検査を行う 診察・検査のながれ●血液疾患における診察・検査の基本的なながれを示す.●他の科と同様に,問診や身体診察,一般的な検査から鑑別疾患を挙げ,診断を確定するための検査を行う.所見などに対する幅広い理解が必要不可欠である.赤血球系の異常貧血〔p.46〕など問診有無などなど治療歴,手術歴などの人がいるか薬剤の服用など●生活歴:食生活,月経,便や尿の色など全体像検査
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