病みえ4-4
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AとQ・Q・VA・QAおよびQ●重力の影響により,正常の肺であってもV●肺尖部で小さく肺底部で大きいという不均等分布は,VAとQA/Q●肺は無数のガス交換単位(肺胞とそれに接する毛細血管)で構成されている.●V●効率の良いガス交換は,VA(単位時間当たりの肺胞換気量)とQ・Q=1とな全てのガス交換単位でるのが理想ですが,実際の肺全体で・Qは,安静時で0.8程度です.の正常の肺でも重力の影響によりガス・Qにはばらつきが・VA/交換単位ごとのみられます〔次項〕.・VA/・VA/・Q単位時間当たりの毛細血管血流量・VA・Q・VAは肺尖部で小さくなる.・VAは肺底部で大きくなる.・VA肺尖部肺底部・Qは肺底部で大きくなる.肺底部・Qは肺尖部で小さくなる.肺尖部「□」は「単位時間当たりの量」を意味する・VA単位時間当たりの肺胞換気量444444444444低高44An Illustrated Reference Guide+αもっとわかる28 Vの比 換気血流比 立位や坐位における重力の影響 換気量と血流量の分布の比を換気血流比(Vであるときに生じる(理想肺胞気).底部で大きくなる傾向にある.が大きい).は肺尖部で小さく,肺AよりもQで著しい(差(単位時間当たりの毛細血管血流量))という.が肺のどのガス交換単位でも均一に同じ値 ガス交換単位に おける換気血流比肺胞毛細血管換気量の分布重力の影響を示す例吊り下げられたバネバネ自体の重さによって上部ほどよく伸びる.重力血流量の分布重力の影響を示す例静水圧重力によって静水圧差が生じる.重力):ventilation perfusion ratio ●ガス交換:gas exchange/gaseous exchange ●理想肺胞気:ideal ●換気血流比(Valveolar air ●換気量(V):respiratory volume/minute volume ●血流量/血流率:blood flow rate ●肺尖部:apex area ●静水圧:hydrostatic pressureA/Q肺(立位や坐位)肺胞重力肺(立位や坐位)血管重力換気血流比・VA・Q(正常:0.8〜1.2)肺自体の重さによって肺尖部の肺胞は引き伸ばされている.換気によってふくらむ量は小さい.肺胞は肺尖部に比べ引き伸ばされていない.換気によってふくらむ量は大きい.静水圧が低い(血管内圧が低い)ため,血管内径が狭くなり,血液は流れにくい.静水圧が高い(血管内圧が高い)ため,血管内径が広くなり,血液は流れやすい.医師換気量の分布血流量の分布換気血流比

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