病みえ4-4
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●悪性腫瘍:malignant tumor ●慢性閉塞性肺疾患(COPD):chronic obstructive pulmonary disease ●間質性肺疾患:interstitial lung disease ●気管支拡張症:bronchiectasis ●ヒト免疫不全ウイルス(HIV):human immunodeficiency virus ●後天性免疫不全症候群(AIDS):acquired immunodeficiency syndrome ●修正MRC(mMRC):modified medical research council●呼吸困難の主観的な評価尺度として,Numerical Rating Scale(NRS),Cancer ●呼吸困難の量的評価尺度であり,0●呼吸困難の緩和ケアでは自覚症状の改善が主たる目的となるため,患者の主観性●がん患者を対象とした呼吸困難の●この他にも呼吸困難を評価する代●緩和ケアの対象疾患としては悪性腫瘍(がん)が代表的●緩和ケアを必要とする非がん進行性疾患のうち,呼吸●非がん性呼吸器疾患では,がんに比べ呼吸器症状の起呼吸緩和ケアボルグSupplement363資料:Worldwide PalliativeCare Alliance:Global Atlasof Palliative Care at the Endof Life.2014https://www.iccp-portal.org/system/files/resources/Global_Atlas_of_Palliative_Care.pdf(2024年11月閲覧)参考:Tanaka K,et al.:Br J Cancer 2000;82(4):800-805 自覚症状を評価する 呼吸困難の評価が重視される.Dyspnea Scale(CDS)などがある.orgだが,非がん進行性疾患に対する緩和ケアも重要である.器疾患としてはCOPD〔p.214〕,間質性肺疾患〔p.196〕,気管支拡張症〔p.333〕などがあり,なかでもCOPDは緩和ケアが必要な疾患全体の上位を占める.こる頻度が高いが,予後予測が難しく,標準的な緩和薬物療法もがんほど確立していない.(息苦しくない)から10(これ以上の息苦しさは考えられない)の11段階で患者が自ら評価する.質的評価尺度であり,12項目の質問に対して患者自身が5段階で評価する.表的な尺度として,修正MRC(mMRC)質問票〔p.42〕や修正Bスケール〔p.42〕などがあり,場合に応じて使い分ける.非がん性呼吸器疾患における緩和ケアの重要性Numerical Rating Scale(NRS)Cancer Dyspnea Scale(CDS)CDSでは患者さんの呼吸困難を■:呼吸努力感■:呼吸不快感■:呼吸不安感の3つの側面から評価することができます.看護師緩和ケアを必要とする疾患の割合その他心血管COPD10.26%がん34.01%012345678111111111111222222222222333333333333444444444444555555555555An Illustrated Reference Guide呼吸管理とその他の治療+αもっとわかるいいえ息苦しくないあなたの息切れ感,息苦しさについておたずねします.この数日間に感じられた息苦しさの状態にもっともあてはまる番号に各々一つだけ○をつけてください.感じたまま第一印象でお答えください.1 らくに息を吸い込めますか?2 らくに息をはき出せますか?3 ゆっくり呼吸ができますか?4 息切れを感じますか?5 ドキドキして汗が出るような 息苦しさを感じますか?6 「はあはあ」する感じがしますか?7 身のおきどころのないような 息苦しさを感じますか?8 呼吸が浅い感じがしますか?9 息が止まってしまいそうな 感じがしますか?10 空気の通り道がせまくなった ような感じがしますか?11 おぼれるような感じがしますか?12 空気の通り道に,何かひっかかっ ているような感じがしますか?疾患38.47%910これ以上の息苦しさは考えられない少しまあまあかなりとても呼吸困難の緩和ケア

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