1234566789An Illustrated Reference Guide呼吸管理とその他の治療+αもっとわかる●軽症〜中等症に用いられる.●装着中も会話や食事が可能であ●口呼吸の場合は良好な酸素化が得●鼻粘膜の乾燥が起こるため,酸素流量は6L/分以下で用いる.●調節換気(CMV):controlled mechanical ventilation ●補助呼吸(換気):assisted ventilation ●鼻カニューラ/鼻カニュラ:nasal can〔n〕ula ●酸素マスク:oxygen mask ●リザーバー付き酸素マスク:oxygen mask with reservoir bag ●ベンチュリーマスク:Venturi mask ●高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC):high-flow nasal cannula oxygen●ベンチュリーマスクは,設定酸素濃度に応じてダ●設定酸素濃度ごとに推奨酸素流量が決められて●推奨酸素流量を下回ると設定酸素濃度を維持で●酸素療法では,目的とする酸素流量・濃度に応じて適切な酸素投与デバイスを選択●中等症に用いられる.●酸素流量が少ないとマスク内の呼気を再呼吸し,二酸化炭素が貯留するため,酸素流量は5L/分以上で用いる.●中等症〜重症に用いられる.●高濃度の酸素吸入が可能である.●マスクと顔面がしっかりフィットしていないと機能が発揮できない.低流量システム●ベンチュリー効果〔p.348W〕によって酸素と空気を混合し,高流量の混合ガスを投与する.●患者の1回換気量にかかわらず,設定通りの酸素濃度(FIO2 24〜50%)で酸素投与が可能である.●吸入酸素濃度を厳密に調整する必要のあるⅡ型呼吸不全〔p.89〕患者に適したデバイスである.●酸素ブレンダーによって酸素と空気を混合し,高流量の混合ガスを投与する.●FIO2 100%の高濃度の酸素投与高流量システム●装着中も会話や食事が可能である.●加湿器が組みこまれているため,気道粘膜を保護することができる.呼吸管理349 適切なデバイスの選択 酸素投与デバイスイリュータとよばれるアダプタを変えて使用する.おり,ダイリュータの表面に推奨酸素流量が刻印されている.きないため,必ず推奨酸素流量を投与する.する.酸素投与デバイス鼻カニューラ(鼻カニュラ)酸素マスクリザーバー付き酸素マスクベンチュリーマスク高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)※ネーザルハイフローともよばれるベンチュリーマスクの設定特徴る.られないため適さない.が可能である.❶酸素濃度40%用のダイリュータを選択❷推奨酸素流量を投与FIO2 40%鼻腔挿入部分から酸素が供給される.酸素が逃げにくいように,マスクの孔は小さくなっている.外気がマスクに流入しないように,吸気時には閉じ,呼気時に開く弁が付いている.リザーバーに酸素を貯める.余分な酸素や呼気を排出するために,マスクの孔は大きくなっている.ダイリュータ高流量に耐えられる専用の鼻カニューラ例えば酸素濃度を40%にしたい場合,次のようになります.酸素流量を設定する酸素流量(L/分)酸素濃度(FIO2)(%)2428323640445〜66〜77〜84050606070809010992〜1224〜506〜6021〜100酸素濃度を設定する❶,❷の2つの設定が重要です.酸素濃度を上げたいからといって,❶のみを変更しても,酸素濃度は上がりません.
元のページ ../index.html#25