病4-3版_web立ち読み_181106
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●フィジカルアセスメント ●胸部X線検査 ●経皮的酸素飽和度(SpO2) ●フィールド歩数試験(6分間歩行試験,シャトルウォーキング)●握力 ●栄養評価(BMIなど) など●呼吸困難●呼吸リハビリテーションでは,患者の状況や疾患,重症度,患者本人や家族のニーズ呼吸管理とその他の治療1セッション1セッション1セッション1セッション1セッション低負荷応用基礎コンディショニング1セッション●離床ができるまではコンディショニングを主として行い,手術部位に負担をかけない範囲で全身持久力・筋力トレーニングを実施する.●臥床による筋力低下が起こるため,コンディショニングを主として行い,ADLトレーニングにつなげる.●身体機能の低下が激しい重症例ではコンディショニングを主として行い,徐々に全身持久力・筋力トレーニングへと展開していく.呼吸リハビリテーション●コンディショニング:conditioning ●慢性閉塞性肺疾患(COPD):chronic obstructive pulmonary disease ●経皮的酸素飽和度(SpO2):percutaneous arterial oxygen saturation ●肥満指数(BMI):body mass index ●舌咽頭呼吸(GPB):glossopharyngeal breathing ●スクイージング:squeezing ●呼吸介助:breathing assist technique●呼吸リハビリテーションでは,初めに適応の判断と初期評価を行う.●初期評価では,目標の設定やプログラムの立案,問題点の特定のため,●COPD〔p.208〕などの慢性呼吸器疾患は中高年に好発するため,呼吸リ●全身持久力・筋力トレーニングをプログラムの軸として,コンディショニングとADL●セルフマネジメント教育は,運動療法と並行して行う.●栄養障害や体重減少がある場合には,栄養療法〔p.347〕を行う.●特に身体活動量の維持が最も重要であり,そのための患者教育および日常生活でも継続できるプログラムづくりが大切なポイントとなる.●身体活動量の自己管理のために,歩数計(万歩計)などを用いた方法が簡便で有効である.ADLトレーニング❶症状のある呼吸器疾患または呼吸器関連疾患をもつ❷機能制限がある❸標準的治療が行われている❹禁忌となるような合併症や併存症などがない運動療法開始時のプログラム構成維持期のであり,その継続が重要である.ADLトレーニングADLトレーニングこれらに加え,患者のADLを評価することが,患者それぞれのプログラムを立案するうえで,とても重要になります.医師身体活動量は再入院リスクや予後とも相関することがわかってきています.そのため病院でだけではなく,日常生活の中でも楽しく運動する習慣をつけてもらうことが大切です.全身持久力筋力トレーニングコンディショニング343An Illustrated Reference Guide日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 2018;27(2):95-114より一部改変 患者の状態を把握する 適応の判断と初期評価 患者ごとに作成する プログラム構成 日常生活で身体活動量を維持する 呼吸リハビリテーションの継続●呼吸リハビリテーションの効果は一時的なも問診,身体所見,呼吸機能や運動機能などの検査が行われる.ハビリテーションの実施や効果に影響する合併症に注意する.適応主な評価項目●スパイロメトリー〔p.58〕●心電図 ●身体活動量(歩数計)など,様々な情報をふまえて,患者ごとに適したプログラムを作成する必要がある.トレーニングを適切に組み合わせて実施する.急性期・回復期スポーツ軽症高負荷全身持久力中等症トレーニング重症軽症筋力コンディショニング重症軽症全身持久力筋力トレーニング(低負荷)重症周術期・術後回復期森林浴

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