病みえ4-4
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●長期管理薬としては,ICS/LABA配合剤やICS/LAMA/LABA配合剤が主流となっている.●この他,増悪時に非選択的β刺激薬としてアドレナリンなども用いられる.●喘息の治療に用いられる生物学的製剤は,IgE,IL-5,IL-4,IL-13,TSLPなど主にタイプ2炎症〔p.164〕と関連する分子を標的としており,吸入●気管支拡張薬にはβ2刺激薬,抗コリン薬,キサンチン誘導体があり,前者2つが長時間作̶*●閉塞隅角緑内障●前立腺肥大症(LAMAは排尿障害を伴う場合)●動悸●けいれん●悪心・嘔吐 ●頻脈 ●口渇 ●眼圧上昇 ●排尿困難●動悸●筋攣縮 ●低K血症●振戦 ●頻脈 *薬効がSABAに分類される薬物でも,経口薬や貼付薬として用いられる場合はLABAに分類される.●●タイプ2炎症応答を広範×●ADCC活性〔病⑥p. 41〕を有し,好酸球除去能力が高い.●バイオマーカーにかかわらず増悪抑制効果を示す.●特発性の慢性じんま疹*好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)に対する有効性が示唆されているが,2024年11月時点では承認には至っていない.●ホスホジエステラーゼ(PDE):phosphodiesterase ●免疫グロブリンE(IgE):immunoglobulin E ●インターロイキン(IL):interleukin ●胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP):Thymic stromal lymphopoietin ●好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA):eosinophilic granulomatosis with polyangiitis ●抗体依存性細胞傷害(ADCC):antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity ●呼気中一酸化窒素濃度(FeNO):fraction of exhaled nitric oxide●12歳以上●血中好酸球数●FeNO●12歳以上●血中好酸球数が150/μL以上またはFeNOが25ppb以上,血清総IgE値が167 IU/mL以上●血中好酸球数●FeNO●アトピー性皮膚炎●鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎●15歳以上●血中好酸球数●既存治療で症状をコントロールできない重症喘息〔p.170W〕●6歳以上●血中好酸球数が150/μL以上または●血中好酸球数●EGPA〔p.192〕●鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎〔p.230W〕●6歳以上●血清総IgE値が●季節性アレルギー●ホスホジエステラーゼ(PDE)を阻害●アデノシンA1受容体に拮抗することで,気管支平滑筋の収縮を抑制する.●アドレナリンβ2受容体の刺激を介し喘息(気管支喘息)れんしゅくようしん●結節性痒疹171M3A1 平滑筋を弛緩させる 気管支拡張薬 タイプ2炎症のある重症喘息に用いる 生物学的製剤用性吸入薬としてよく用いられる.ステロイドや気管支拡張薬などによる治療によっても症状をコントロールできない重症喘息〔p.170W〕に対して導入が検討される.分解β2刺激薬長時間作用性β2刺激薬(LABA)cAMPPDEAMPメポリズマブ抗IL-5抗体ベンラリズマブ抗IL-5受容体α抗体IL-5過去12ヵ月間に300/μLβ2刺激薬β2抗コリン薬長時間作用性抗短時間作用性抗コリン薬(LAMA)コリン薬(SAMA)●ムスカリンM3受容体に拮抗することで気管支平滑筋の収縮を抑制する.抗コリン薬キサンチン誘導体デュピルマブ抗IL-4受容体α抗体IL-4/IL-13囲に抑制する.キサンチン誘導体(テオフィリン,アミノフィリン)し気管支平滑筋を弛緩させる.収縮̶̶̶●̶●̶̶●An Illustrated Reference Guide免疫・アレルギー性肺疾患+αもっとわかる テゼペルマブ抗TSLP抗体TSLP短時間作用性β2刺激薬(SABA)*て気管支平滑筋を弛緩させる.弛緩主な作用禁忌主な副作用一般名オマリズマブ抗IgE抗体IgE標的分子治療対象となる喘息患者30〜1,500IU/mL●通年性吸入抗原感作例効果と関連するバイオマーカー喘息以外の適応性鼻炎自己注射備考

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