病4-3版_web立ち読み_181106
18/24

●1回換気量(VCVの場合) ●COPD〔p.208〕の増悪●急性心原性肺水腫●免疫不全患者の急性呼吸不全●侵襲的陽圧換気からの離脱 など●意識があり,協力的●循環動態が安定している●気道確保ができている●排痰ができる●顔面の外傷などがなく,マスクを装着できる●重症呼吸不全●気道確保が必要な場合●NPPVの適応だがNPPVが困難な場合〔下記参照〕●意識状態が悪い,昏睡,呼吸停止●循環動態が不安定●気道確保ができていない●排痰ができない,大量の気道分泌物がある●顔面の外傷などによりマスクを装着できない●リークがあることが前提➡■気道内圧を高く保てず,十分な効果が得られないこともある(呼吸不全が十分に改善できない) どんき●呑気,膨満感●マスクの圧迫によるびらん・潰瘍 など●人工呼吸器関連肺炎(VAP)〔p.123〕●気管損傷,声帯損傷,口腔内損傷 など●人工呼吸器は,まずは患者の状態に合わせて基本の換気モードを設定し,●設定する際の大前提として,PaO2を変化させる場合はFIO2またはPEEP,●PEEP〔p.339〕●吸気圧(PCVの場合)●吸気時間(PCVの場合)++●非侵襲的陽圧換気(NPPV/NIPPV):non〔-〕invasive positive pressure ventilation ●慢性閉塞性肺疾患(COPD):chronic obstructive pulmonary disease ●人工呼吸器関連肺炎(VAP):ventilator-associated pneumonia ●動脈血酸素分圧(PaO2):arterial oxygen partial pressure ●吸〔入〕気酸素分画/吸入気酸素濃度(FIO2):inspiratory oxygen fraction ●呼気終末陽圧(PEEP):positive end-expiratory pressureAn Illustrated Reference Guide ●吸気酸素分画(吸入気酸素濃度)〔FIO2〕〔p.268〕 ●換気回数 ●トリガー感度〔p.336〕 ●吸気流量(VCVの場合) orSIMVor+PSVなしorCMVVCVPCVor+なし可能さらに圧支持,送気法,酸素濃度,PEEP,換気量の設定などを行う.338 マスクによるもの,気管挿管によるもの 非侵襲的陽圧換気(NPPV)と侵襲的陽圧換気●機械的人工呼吸(機械的換気)において,マスクを用いて陽圧呼吸を行うことを非侵襲的陽圧換気(NPPV)という.●機械的人工呼吸において,気管挿管や気管切開による気道確保により陽圧呼吸を行うことを侵襲的陽圧換気という. 何を設定しているかを理解する 人工呼吸器の設定PaCO2を変化させる場合は1回換気量または換気回数を調整する.NPPVと侵襲的陽圧換気の比較CPAPPSVあり非侵襲的陽圧換気(NPPV)マスクを用いる概観主な適応導入時の条件気管挿管リーク(空気漏れ)■換気量の測定が困難会話・食事合併症換気モードの設定圧支持換気(PSV)〔p.340〕酸素化の設定換気量の設定その他の設定侵襲的陽圧換気気管挿管気管切開気管チューブを用いるあり●理論上リークがないことが前提➡■気道内圧を高く保てる■換気量の測定が容易不可能設定を変更したら,PaO2,PaCO2を確認します.PaO2とPaCO2は切り離して考え,設定条件を調整します.可能であれば基準値を目指しますが,基準値にすることを求めるあまりに過酷な設定をしてはいけません.必ずしも基準値でなくてもよいのです.送気法の設定〔p.340〕医師

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る