病4-3版_web立ち読み_181106
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●COPD など●石綿(アスベスト)〔p.305〕●ラドン ●クロロメチルエーテル●クロム酸 ●ニッケル●ヒ素●その他,閉塞性肺疾患,職業的曝露や大気汚染による原因物質の吸入,50歳以上などが危険因子となる.肺腫瘍肺腫瘍総論●自律増殖能をもつため●喫煙 ●職業的曝露 (石綿など)●扁平上皮癌 ●平滑筋肉腫●血管肉腫●基底細胞癌●腺癌 ●横紋筋肉腫●脂肪肉腫●白血病●リンパ腫●乳頭腫●囊腫●線維腫●粘液腫●脂肪腫(黄色腫)●血管腫腫瘍●腺腫●悪性腫瘍は発育のスピードが速く,浸潤や転移,再発を起こすのが特徴である.●カルチノイド腫瘍:carcinoid tumor ●小細胞肺癌(SCLC):small cell lung cancer/small cell lung carcinoma ●肺過誤腫:pulmonary hamartoma ●リンパ脈管筋腫症(LAM):lymphangioleiomyomatosis ●非小細胞肺癌:non-small cell lung cancer/non-small cell lung carcinoma ●危険因子:risk factor ●閉塞性肺疾患:obstructive lung disease/obstructive pulmonary disease ●石綿/アスベスト:asbestos ●悪性腫瘍:malignant tumor●肺癌は,細胞増殖に関与する遺伝子の変異(癌遺伝子,癌抑制遺伝子)とそれに伴う細胞の変化が経時的・段階的に蓄積して生じるという機序(多段階発癌)が考えられている.●肺癌でみられる遺伝子変異〔p.244〕は,発癌要因である喫煙(タバコに含まれるベンツピレンなど)や職業的曝露(石綿など)により誘発されると考えられるが,不明な点も多い.●腫瘍とは,何らかの原因で細胞が自律的に過剰発育(異常増殖)した状態である.●良性腫瘍と悪性腫瘍に大別され,病理所見による上皮性/非上皮性,腫瘍組織喫煙と肺癌になるリスクについては,●非喫煙者に比べて,喫煙者が肺癌になるリスクは男性で4.4倍,女性で2.8倍ほど高い●喫煙開始年齢が若いほどリスクが高い●喫煙者が禁煙すると喫煙を継続した場合に比べリスクが低下する●受動喫煙の曝露を受けた人はそうでない人に比べてリスクが1.3倍に増加するといった報告がされています.肺癌における多段階発癌発癌要因(主な発癌物質)染色体正常細胞悪性腫瘍良性腫瘍閉塞性肺疾患〔p.206〕遺伝子変異が蓄積癌細胞225An Illustrated Reference Guide 喫煙が発症リスクを高める 肺癌の危険因子●喫煙は最も重要な肺癌の危険因子であり,特に扁平上皮癌と小細胞癌では喫煙との関連が強い. 喫煙などの発癌要因による 肺癌の発生機序喫煙(ベンツピレンなど)など遺伝子変異異型細胞の成熟度などの観点から次のように分類される.癌腫(上皮性〔上皮組織由来〕の悪性腫瘍)肉腫(間葉系の悪性腫瘍)造血器やリンパ系の腫瘍上皮性の良性腫瘍間葉系の良性腫瘍職業的曝露など医師異常な増殖無秩序に増殖する.など一般に,悪性腫瘍が癌(がん)とよばれます.などなどSupplement腫瘍の定義

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