病3-5版_web立ち読み用
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甲状腺疾患甲状腺腫瘍●比較的急速な 甲状腺腫大2〜4%60歳以上●無自覚,あるいはしこり自覚1〜2%30〜50歳●橋本病〔p.256〕に合併することが多く,発生母地と考えられる.●B細胞リンパ腫がほとんどである.●血清カルシトニン値上昇.●血清CEA上昇.●散発性と遺伝性がある.●MEN2の部分症のことがある.●異型性を有したリンパ球様細胞のびまん性増殖がみられる.●腫瘍細胞は髄様増殖**し,間質にはエオジンで淡く染まるアミロイド沈着がみられる.●正常より大型の核を有する異型リンパ球を認める.●類円形,多角形あるいは紡錘形の細胞を認める.粗大顆粒状の核クロマチンが特徴的である.●細い針(21〜22G)を注射器に連結して腫瘍部位をエコーガイド下(超音波誘導下)に穿刺して吸引する.次いで注射針の中に入ってきた腫瘍組織をスライドグラス上に吹き出し,塗抹・固定・染色して細胞診を行う.●甲状腺腫瘍の診断では良性,悪性の鑑別が重要であり,穿刺吸引細胞診はこの目的で非常に有用な検査である.●リンパ腫は橋本病などにより浸潤したリンパ球から生じると考えられている.●髄様癌:medullary carcinoma ●リンパ腫:lymphoma ●癌胎児性抗原(CEA):carcinoembryonic antigen ●傍濾胞細胞:parafollicular cell ●穿刺吸引細胞診:fi ne needle aspiration cytologyAn Illustrated Reference Guide**間質成分が少なく,腫瘍細胞が充実性に増生した状態.髄様癌比較的緩徐リンパ行性・血行性比較的良好(80%)傍濾胞細胞由来リンパ腫比較的急速リンパ行性比較的良好(80%)リンパ組織由来穿刺吸引細胞診(エコーガイド下)の手技261
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