病3-5版_web立ち読み用
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●尿酸排泄低下●第1中足趾節関節(足の親指のつけ根)などに激痛が出現する.●過食●アルコール過剰摂取●肥満●ストレス●激しい運動 ●痛風発作は関節局所での温度低下,酸性化などによる尿酸溶解度の低下,血清尿酸値低下作用をもつ薬剤の使用などによって,急激に尿酸値が低下したときにも起こる.そのため,痛風発作中の血清尿酸値は診断の参考とならない.●間欠期の治療薬として,尿路結石・腎障害のある場合には,尿酸生成抑制薬の適応となる.なお,尿路結石のある場合には尿酸排泄促進薬は禁忌である.●痛風では,原則として高尿酸血症の病型分類に基づいて治療薬の選択を行う.しかし近年では,薬剤の効果について様々な報告がされており,選択の幅が広がる可能性もある〔p.150〕.●痛風発作は,関節内に析出した尿酸塩結晶が引き起こす,急性の関節炎である.●多くの症例では,遺伝的に尿酸の排泄が低下した人に様々な環境因子が関与して高尿酸血症となり,痛風発作(単一の関節のみを侵す単一関節炎)を引き起こすと考えられている.(アロプリノール,フェブキソスタット,トピロキソスタット) ●痛風:gout ●尿酸塩結晶:urate crystal ●急性関節炎:acute arthritis ●高尿酸血症:hyperuricemia ●皮下結節:subcutaneous nodule ●ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT):hypoxanthine guanine phosphoribosyltransferase ●家族性若年性高尿酸血症性腎症(FJHN):familial juvenile hyperuricemic nephropathy監修藤森 新高尿酸血症〔p.142〕遺伝的因子環境因子など家族性若年性高尿酸血症性腎症(FJHN) 〔p.142〕排泄低下型の若年性高尿酸血症をきたす常染色体優性遺伝疾患である.比較的急速に腎機能が低下し,腎不全に至る.常染色体16番に存在するウロモジュリン遺伝子の異常が関与している.尿アルカリ化薬 yhan症候群〔p.142〕サルベージ合成系の酵素であるHPRT〔p.141〕の完全欠損による伴性劣性遺伝疾患である.高尿酸血症,痙性麻痺,不随意運動,自傷行為,精神運動発達遅滞などの症状を呈する.高尿酸血症に対してはアロプリノールが有効であるが,精神神経症状に対しては適切な治療法がない.〔p.144〕クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合薬など,尿pHを6〜7に調整する薬.➡痛風を考える.●関節液中の尿酸塩の検出が確定診断となる.治療痛風関節炎の発症を防ぐことが第一となる.⒈痛風発作には, NエヌセイズSAIDs(ナプロキセン,インドメタシンなど),コルヒチン,⒉間欠期には,原則としてa.尿酸産生過剰型:尿酸生成抑制薬 b.尿酸排泄低下型:尿酸排泄促進薬 ⒊尿pHの調整:尿アルカリ化薬(クエン酸製剤など)栄養価の高い食事をとる肥満した成人男性. グルココルチコイドを使用する.(ベンズブロマロン,プロベネシド)を使用する.尿酸塩結晶が関節内に析出することにより起こる,激烈な痛みを伴う急性関節炎発作を主症状とした症候群である.尿酸代謝異常による高尿酸血症が根底にあり,進行すると皮下結節や腎機能障害を引き起こす.30〜50歳代の男性に発症することが多い.〈約95%が男性〉❷下肢関節(特に第1中足趾節関節部)に激痛,発赤,腫脹が出現する. 〈痛風発作〉■■■■144痛風発作関節液所見尿酸塩結晶の析出写真提供:山中 寿intro.MINIMUM ESSENCE❶好発:以前から高尿酸血症(血清尿酸値>7.0mg/dL)を指摘されている, 高尿酸血症の一病態 痛風発作の発症■■■■esch-NL goutAn Illustrated Reference Guide痛風M 109.9

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