病10-4版_立ち読み
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●妊娠糖尿病(GDM):gestational diabetes mellitus ●振動音響刺激試験(VAST):vibro-acoustic stimulation test ●胎児心拍数(FHR):fetal heart rate ●心拍数/分(bpm):beats per minute ●胎動:fetal movement ●子宮収縮(UC):uterine contraction ●基線細変動:baseline variability ●胎児心拍数一過性変動:periodic or episodic change of fetal heart rate ●胎児機能不全(NRFS):non-reassuring fetal status(mmHg)25000●胎児心拍数モニタリングの長所は,上記の4条件を満たす場合ほぼ確実に胎児状態が良い(reassuring fetal status)といえることである.●上記の4条件を満たさない場合は,安心できない胎児の状態(non-reassuring fetal status)とされ,胎児機能不全〔p.296〕と同義である.正常妊娠胎児心拍数モニタリング1分1分●CTGの横軸は時間(3cm/分),縦軸は上段では胎児心拍●胎児の心拍数そのものの状態と,胎動や母体の子宮収縮に対して胎児の心拍数がどのように変化したかとをあわせてチェックし,総合的に胎児の状態を評価する.●胎児の心拍数の変化が波形として記録される.●頻脈は凸,徐脈は凹の●胎動が起きたときに,●母体の子宮収縮圧の●分娩監視装置によっては記録しないものもある.胎児心拍数(bpm)子宮収縮圧●❷63An Illustrated Reference Guideここでは,胎児心拍数モニタリングにおいて基本となる判読ポイントを解説する.20018016014012010080601007550252001801601401201008060100755020018016014012010080601007550252001801601401201201201201201201201008060 胎児心拍数,胎動,子宮収縮圧を記録する 胎児心拍数陣痛図(CTG)●CTGとは,胎児心拍数と子宮収縮(陣痛)圧を経時的に ポイントをおさえながらCTGを判読する CTG判読のながれ●CTGにおいて胎児心拍数をみるときは,次の3点についてチェックし,総記録したものである.数(bpm),下段では子宮収縮圧(mmHg)となる.胎児心拍数形で記録される.胎動■が記録される.子宮収縮圧こと.mmHgで表す.●子宮収縮により圧力が高まると,山型の曲線が記録される〔p.230〕.合的に胎児の状態を評価する. ❶胎児心拍数基線の高さ………胎児の心拍数 ❷胎児心拍数基線細変動………胎児の心拍数の細かい変動 ❸胎児心拍数一過性変動………胎動や子宮収縮に対する胎児心拍数の変化●❶胎児 心拍数(bpm)子宮 収縮圧(mmHg)●❶〜●❹を満たす胎児状態良好●❸原寸紙送り=3cm/分紙送り=3cm/分胎児状態が良好なサイン❶基線の高さが正常範囲内❷基線細変動が正常❸一過性頻脈がある❹一過性徐脈がない●❶〜●❹のどれか1つでも欠ける胎児状態不明追加検査CTGの基本判読

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