病10-4版_立ち読み
10/36

●超音波検査:ultrasonography ●経腟超音波検査:transvaginal ultrasonography ●経腹超音波検査:transabdominal ultrasonography●超音波診断装置は比較的安価であり,経腹超音波検査であれば,訓練を受けた助産師,看護師,検査技師でも行うことができる.●出生前診断をはじめ,産科における画像診断法の第一選択は,●胎児とプローブの位置関係により表示される断面の方●腟に近い部分の詳細な画像が得られる.●肥満傾向の妊婦でも腟に近い部分の観察が可能.●主として妊娠初期.●妊娠中期以降でも腟に近い部分の観察に用いられる(子宮頸部の観察,前置胎盤など内子宮口付近の観察).●左●右●腹部全体を観察することができる.●肥満傾向の妊婦では明瞭な画像が得られない●主として妊娠中期以降.●妊娠初期では,膀胱に尿が溜まった状態で用●右●プローブに近いものほど画面上方に表示される(上図では胎児の左側が上).●腹胃胃●左●背正常妊娠50An Illustrated Reference Guide安全性と簡便さ超音波検査と他の画像診断法●超音波検査は,X線検査やCTと異なり,胎児の放射線被曝の●MRIも放射線被曝の心配はないが,使用する機器は高価で大がかりであり,専門の技師のいる大きな施設でないと検査が受けられない.身体の中の“断面”を映し出す超音波断層法●超音波断層法とは,プローブから超音波を発信し,体内から反射してきた信号を画像に置き換えることで,身体の断面を表示する検査法である.向が変化する.脊椎心配がなく,安心して行うことができる.超音波検査である.プローブアプローチの違い経腟法と経腹法●プローブを当てる部位により,経腟走査法(経腟法)と経腹走査法(経腹法)とに分けられる.経腟法特徴用いる時期 経腹法特徴こともある.用いる時期 いる.経腟プローブ経腹プローブ監 修中田 雅彦産科における超音波検査超音波検査

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る