●内視鏡下生検:endoscopic biopsy ●病理診断:pathological diagnosis ●生検鉗子:biopsy forceps ●検体:sample/specimen ●ホルマリン:formaldehyde ●パラフィン包埋:paraffi n embedding ●ミクロトーム:microtome ●ヘマトキシリンエオジン(HE)染色:hematoxylin and eosin stain●色素法(色素内視鏡)は,消化管表面に種々の色素液を噴霧または散布する消化器内視鏡総論●色素を吸収する最表層の細胞(被蓋細胞)と吸収しない腺管開口部(pit)の性質を利用して,粘膜の微細構造を観察する方法.●拡大内視鏡と併用し,病変の異型度の評価や癌の深達度を推定することができる.大腸癌●色素が粘膜に吸収されずに陥凹部に溜まることを利用して,微細な凹凸を描出する方法.●病変部の隆起・陥凹や病変周囲粘膜の形態変化(ひだ集中)などをより明瞭にとらえることができる.●検査目的や臓器によって適した色素を用いる.●正常重層扁平上皮のグリコーゲンがヨウ素デンプン反応により赤褐色に染色されることを利用して,不染帯となる腫瘍部位を描出する方法.●脱色した後にピンク色に変色する場合(pink color sign),癌である可能性が高い.食道癌消化器内視鏡総論●生検鉗子を用いて,内視鏡下に病変の●直ちにホルマリン溶液に漬ける.●標本作成に適した大きさに切る.(2〜4mm程度の厚さ)●パラフィン(ロウの一種)に埋め込み,ブロックを作成する.●ブロックをミクロトームという機器で2〜3μmの厚さに薄く切り,スライドガラスに貼り付け加温し,伸展乾燥させる.●パラフィンを除去した後,通常,ヘマトキシリンエオジン染色(HE)染色などを行う.35An Illustrated Reference Guide写真提供:武藤 学写真提供:小山 恒男病変の描出をより明瞭にする色素法ことで,病変をより明瞭に描出する方法である.胃・十二指腸,小腸,大腸胃癌一部を採取する.インジゴカルミン法(コントラスト法)説明ホルマリン溶液病理組織診断ヨード(ルゴール)法(色素反応法)咽頭,食道,肛門など対象臓器概要染色例り扱いをする必要がある.病理組織診断の主なながれ検体採取ホルマリン固定検体の切り出し染色はく せつ薄切ほうまいパラフィン包埋クリスタルバイオレット法(染色法)主に大腸検体生検鉗子検体パラフィンスライドガラスSupplement内視鏡下生検と病理組織診断●内視鏡下生検は,主に腫瘍や炎症部位の病理組織診断のために行われ,生検鉗子を用いて病変の一部を内視鏡下に採取する.●採取した検体は必要な処理を施された後,病理組織診断が行われる.正確な診断を得るためには,迅速かつ適切な取
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