●転移：metastasis ●切除可能（R）：resectable ●化学療法：chemotherapy ●上腸間膜静脈（SMV）：superior mesenteric vein ●門脈（PV）：portal vein ●上腸間膜動脈（SMA）：superior mesenteric artery ●腹腔動脈（CA）：celiac artery ●総肝動脈（CHA）：common hepatic artery ●切除可能境界（BR）：borderline resectable ●切除不能（UR）：unresectable ●膵臓における領域リンパ節は，腫瘍の占居部位にかかわらN因子の分類●切除可能性分類では，標準的手術によって肉眼的にも組織的にも癌残遺のない切除が可能かどうかという視点から，切除可能（resectable），切除可能境界（borderline resectable），切除不能（unresectable）に分類されている．●切除可能境界とは標準的手術のみでは組織学的に癌残遺の可能性があるものを●詳細は『膵癌取扱い規約 第7版』を参照のこと．●遠隔転移のあるもの●大血管浸潤を伴うため肉眼的に癌遺残の●標準的手術のみでは組織学的に癌遺残のある切除となる可能性が高いもの●標準的切除によって癌遺残の●上腸間膜静脈（SMV），門脈（PV）に接触・浸潤を認めない，もしくは接触・浸潤が180度未満でみられるが，閉塞を認めないもの●SMAあるいはCAに180度以上の接触・●CHAに腫瘍の浸潤を認め，かつ固有肝動脈あるいはCAに接触・浸潤が及ぶもの●大動脈に腫瘍の接触・浸潤を認めるもの●SMAあるいはCAに腫瘍との180度未満の接触・浸潤があるが，狭窄・変形は認めないもの●CHAに接触・浸潤を認めるが，固有肝動脈やCAへの接触・浸潤を認めないもの胆道・膵臓疾患●遠隔転移を認めるもの●上腸間膜動脈（SMA），腹腔動脈（CA），総肝動脈（CHA）と腫瘍の間に明瞭な脂肪組織を認め，接触・浸潤を認めないもの膵癌●SMV，SMAに180度以上の接触・浸潤を認める．●SMV，SMAに180度未満の接触・●SMV，SMAに接触・浸潤を認（UR：unresectable）●SMV／PVに腫瘍との180度以上の接触浸潤あるいは閉塞を認め，かつその範囲が十二指腸下縁をこえるもの（BR：borderline resectable）445An Illustrated Reference Guide写真提供：齋藤 和博写真提供：齋藤 和博写真提供：齋藤 和博SMVSMASMVSMAN0N1N1aN1bSMVSMAリンパ節転移N因子●膵癌のリンパ節転移は，転移したリンパ節が領域リンパ節治療法の決定に用いる切除可能性分類かどうかと，その個数で評価する．ず次の図のように定められている．領域リンパ節に転移を認めない領域リンパ節に1〜3個の転移を認める領域リンパ節に4個以上の転移を認める切除可能（R：resectable）概念ない切除が可能なもの定義めない．※さらに，領域リンパ節以外のリンパ節に転移を認めた場合は遠隔転移（M1）として扱う．指し，切除率の向上を目的とした術前化学療法を導入することが多い．切除可能境界門脈系への浸潤のみ（BR-PV）●SMV／PVに180度以上の接触・浸潤あるいは閉塞を認め，かつその範囲が十二指腸下縁をこえないもの動脈系への浸潤あり（BR-A）膵癌浸潤を認める．：領域リンパ節：領域リンパ節以外の膵臓に関連するリンパ節ある切除となる可能性が高いもの局所進行（UR-LA）浸潤を認めるもの遠隔転移あり（UR-M）膵癌例切除不能膵癌
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