●腹腔動脈:celiac artery ●上腸間膜動脈(SMA):superior mesenteric artery ●血行性:hematogenous ●リンパ行性:lymphogenous●膵癌の手術の可否を考えるうえでは,脈管浸潤の程度を評価することが重要となる.●特に,腹腔動脈や上腸間膜動脈,門脈や上腸間膜静脈などへの腫瘍浸潤の有無が●以前は,X線による血管造影(アンギオグラフィ)によって評価していたが,最近では3D-CTアンギオグラフィ〔p.82〕を用いて評価することも多い.●膵臓の周辺には,大血管や神経叢,十二指腸,総胆管などが存在するため,膵癌●血行性の遠隔転移やリンパ節転移,腹膜播種といった,極めて悪性の進展様式をと❶❸胃❷❸胆道・膵臓疾患❶ :総胆管への浸潤❷ :神経叢への浸潤❸ :胃・十二指腸への浸潤膵癌443An Illustrated Reference Guide血管狭窄の有無をみる脈管浸潤の評価浸潤・転移しやすい進展様式重要である.はこれらに浸潤しやすく,それによる症状も様々である〔p.440〕.ることも多い.胆囊十二指腸リンパ行性リンパ流に沿った転移写真提供:糸井 隆夫●腹腔動脈起始部に不整な狭窄(encasement)(→)を認め,癌による浸潤と考えられる.あり,癌の浸潤が疑われる.膵臓神経叢上腸間膜動脈上腸間膜静脈写真提供:糸井 隆夫●門脈および脾静脈は一部が描出不良(→)で直接浸潤転移血行性肺転移肝転移3D-CTアンギオグラフィ播種性腹膜播種
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