●全層性炎症:transmural infl ammation ●潰瘍性大腸炎(UC):ulcerative colitis ●裂溝:fi ssure ●瘻孔:fi stula ●アフタ:aphtha ●肛門周囲膿瘍:perianal abscess ●痔瘻:anal fi stula ●裂肛:anal fi ssure●Cクローンrohn病の消化管病変には次のような特徴が認められる.●全消化管に生じうる非連続性・区域性病変(skip lesion)および,全層性炎症は●裂溝は,腸管と腸管,腸管と膀胱,腸管と皮膚などに穿通して瘻孔を形成したり,●Crohn病の診断は,内視鏡や消化管造影による消化管の形態変化や,病理組織像,除外診断●わが国の診断基準では,画像検査が必須であり,内視鏡検査や消化管造影が重要である.●病歴や炎症反応,栄養障害などの一般検査所見,肛門病変などの身体所見から本症が疑われる●Crohn病は,主病変(縦走潰瘍,敷石像,狭窄)の存在部位によって,「小腸型」「小腸大腸型」「大腸型」に分類される(病変部位による分類).また,合併症によって「炎症型」「狭窄型」「瘻孔形成型」に分類される(疾患パターンによる分類).●周囲に紅暈のある白色偽膜に覆われた潰瘍●隣接臓器と交通をもった状態●4〜5cm以上の長さを有する,腸管の長軸に沿った潰瘍●肛門周囲膿瘍 〔p.238〕●痔瘻 〔p.238〕●裂肛 〔p.240〕●潰瘍間にみられる大小不同の密集した粘膜隆起164An Illustrated Reference Guide skiplesionと全層性炎症消化管病変の特徴画像検査が重要診断基準Crohn病の特徴であり,潰瘍性大腸炎〔p.174〕との鑑別において重要である.膿瘍や炎症性腫瘤を形成することもある.好発部位好発部位(回盲部)(回盲部)病変A. 縦走潰瘍a.消化管の広範囲に認める不整形〜類円形潰瘍またはアフタB. 敷石像b.特徴的な肛門C. 非乾酪性類上皮c.特徴的な胃・ 十二指腸病変細胞肉芽腫上部消化管病変●アフタ●竹の節状外観●ノッチ様陥凹アフタこううん瘻孔腸管癒着肛門病変特徴的な肛門病変として裂肛,痔瘻,肛門周囲膿瘍,特徴的な胃・十二指腸病変として竹の節状外観,ノッチ様陥凹などがあります.全層性炎症粘膜粘膜下層固有筋層漿膜下層漿膜不整形潰瘍縦走潰瘍狭窄敷石像裂溝●幅の狭い切れ こみ状の潰瘍によって行う.場合,速やかに内視鏡などの画像検査を行う.主要所見副所見❶主要所見のAまたはBを有するもの❷主要所見のCと副所見のaまたはbを有するもの❸副所見のa,b,c全てを有するもの確診例
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