●顆粒球〔単球〕吸着療法(GCAP/GMA):granulocyte apheresis/granulocyte monocyte apheresis ●結節性紅斑:erythema nodosum ●短腸症候群:short bowel syndrome ●虹彩毛様体炎:iridocyclitis ●アフタ性口内炎:aphthous stomatitis ●関節痛:arthralgia ●関節炎:arthritis ●中毒性巨大結腸症:toxic megacolon ●肛門病変:anal lesion ●アルブミン:albumin ●マクロファージ(MΦ):macrophage ●腸内細菌叢:intestinal bacterial fl oraCrohn病 ●Crohn病と潰瘍性大腸炎では,発症に関わる要因として共通の因子も異なる因子も存在するが,結果として類似した臨●腸粘膜の慢性的な免疫異常により,腸内細菌叢バランスの破綻やTh17細胞の機能亢進による好中球の活性化,制御●若年者●炎症による粘膜傷害のため吸収不良や蛋白漏出が起こり,下痢や低栄養状態となる.腸・腹膜疾患●虹彩毛様体炎〔病⑫p.102〕●アフタ性口内炎●体軸性関節炎(脊椎・仙腸関節)●末梢性関節炎(四肢など)〔病⑥p.93〕●中毒性巨大結腸症●癌(直腸肛門部に多い)●肛門病変(高頻度)●結節性紅斑●発熱●体重減少●腹痛・圧痛 (ときに腫瘤触知)●下痢 (血便は比較的少ない)●再燃と寛解を繰り返す.●貧血●白血球⬆●CRP⬆●赤沈⬆●アルブミン⬇●高脂質・高糖質の食事●喫煙●細菌やウイルスの感染●腸内細菌叢〔p.14〕の変化●薬物(NSAIDs,経口避妊薬など) など●根本的な原因は不明だが,Crohn病では遺伝的因子と環境因子の影響の結果として,●家族内発症例もみられる.●マクロファージの活性化●疾患感受性遺伝子の関与(腸内細菌の受容体として働く蛋白質であるNOD2の変異など)163An Illustrated Reference Guide再燃と寛解を繰り返す臨床像●Crohn病は10歳代後半~20歳代の若年者に好発し,わが国では男女比2:1とやや男性に多い.●腹痛(特に右下腹部痛もしくは臍下部痛),下痢,発熱,体重減少を四主徴とする.●肛門周囲膿瘍・痔瘻〔p.238〕をはじめとした肛門病変,アフタ性口内炎,関節痛・関節炎などの合併症を伴うことも多い.遺伝と環境による免疫異常発症要因また,潰瘍性大腸炎〔p.174〕ほど高率ではないが,癌の合併をきたしうる.四主徴血液検査遺伝的因子床的および病理学的経過をとることが多い.性T細胞の機能異常などをきたし,炎症が持続すると考えられている.腸粘膜に慢性的な免疫異常が起こると考えられている.環境因子などエヌセイズ喫煙は,Crohn病の発症だけでなく再燃の危険因子でもあり,インフリキシマブの効果にも影響します.そのため禁煙してもらうことは非常に重要です.Crohn病の発症主な合併症腸粘膜の免疫異常医師
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