がんみえ
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●手術療法/外科療法:operative treatment/surgical treatment ●切除:excision/removal/resection ●摘出:enucleation/extirpation ●生活の質(QOL):quality of life ●根治手術:curative surgery/radical operation ●〔腫瘍〕減量手術:tumor debulking surgery/reduction surgery ●緩和手術/姑息手術:palliative operationAn Illustrated Reference Guide●切除した範囲に含まれる病変は確実になく●施行した瞬間に効果が発現する(放射線療法・薬物療法では通常,効果発現までに数週〜数ヵ月かかる).●切除範囲外の病変には無効である.●切除した組織が欠損する(機能低下,QOL●身体的侵襲が大きい.●麻酔(ほとんどが全身麻酔)が必要である.●身体を切って,がん●がん組織を全て摘出し,がんの治癒を目指す手術●切除可能な範囲にがん組織が限局している病期の●大部分の手術は根治手術である.●体内のがん組織の量を極力減らし,薬物療法や放射線療法の効果を高めることを目指す手術である.●生命予後を改善するエビデンスがある一部のがん(卵巣がんなど)で行われる.●がんによる症状を改善し,QOL向上を目指す手術●消化管閉塞に対する手術,病巣からの出血を抑える手術などがある.●代表例として,消化管閉塞に対するバイパス手術や人工肛門造設術がある.●小切開孔からカメラ(スコープ)などの器具を挿入して行う.●手術用ロボットを操作して行う.70がんの治療 最も確実にがんを取り除ける 手術療法とは●手術療法(外科療法)は,がん組織を機械的に切り取る(切除,摘出)治療法である.治療効果が高い一方で,患者へ 目的や方法によって分けられる 手術療法の分類●手術療法は,目的や方法によって分類される.の侵襲が高い治療でもあることから,根治性・安全性・機能性の面から十分に検討して適応を決める.手術療法組織を取り除く.目的による分類分類である.根治手術症例で行われる.減量手術である(がんそのものの治療は目的としない).緩和手術(姑息手術)方法による分類分類直視下手術〔p.73〕鏡視下手術〔p73〕ロボット支援下手術〔p.73〕全て摘出なるべく減らすがんによる通過障害解説●体表を切開して病変部に到達して行う.手術療法の適応で考慮すること●根治性:過不足のない切除範囲●安全性:患者の全身状態・耐術能●機能性:術後QOLへの影響イメージ治癒放射線治療効果を高めるがんは取らないバイパス通り道を確保薬物監修吉村 清長所なる方法であり,局所治療効果が高い.短所低下).解説代表例●開腹手術 ●開胸手術 ●腹腔鏡手術 ●胸腔鏡手術●ダビンチ手術手術療法

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