がんみえ
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●ウリジル酸/ウリジン一リン酸(UMP):uridine monophosphate ●シチジン一リン酸(CMP):cytidine monophosphate ●グアノシン一リン酸(GMP):guanosine monophosphate ●メッセンジャーリボ核酸(mRNA):messenger ribonucleic acid ●転写:transcription ●翻訳:translation ●トランスファーリボ核酸(tRNA):transfer ribonucleic acid●CMP●GMP●UMP ●AMP ●dCMP●dGMP●dTMP ●dAMP ●DNAの塩基配列がmRNAの塩基配列に転写され,mRNAの塩基配列がアミノ酸●転写の際には,DNAの塩基配列に相補的なRNAが合成される.●“遺伝子が発現する”とは,遺伝子の情報を基に蛋白質などが合成されることをいう.●この遺伝子発現のながれは,細菌からヒトに至るあらゆる生物で共通する基本的な原則であり,分子生物学のセントラ●細胞が有する遺伝子の全てが常に発現しているわけではなく,様々なシグナル伝達因子〔p.29〕や転写因子〔p.26〕による調●ここでは省略しているが,mRNAはDNAから転写されたのち,スプライシングなどの修飾反応を受ける〔p.26〕.がんの基礎知識核GACACUGU糖U核がんの生物学●一本鎖である.●ウラシル(U)●シトシン(C)●アデニン(A)●グアニン(G)●チミン(T)●シトシン(C)●アデニン(A)●グアニン(G)●二本鎖で,らせん構造をとる.●塩基,糖(五炭糖),リン酸からなるヌクレオチドを基本単位とし,糖がリン酸を介してTT重合した鎖状の高分子となる.●ヌクレオシドにリン酸が結合したものがヌクレオチドであり,リン酸の結合数は1つ(Mono-),2つ(Di-),3つ(Tri-)のものがある(塩基がアデニンの場合はそれぞれAMP,ADP,ATPと表記する).ヌクレオシドヌクレオチド●DNAの塩基配列をRNAの塩基配列に写し,mRNAを合成する.●DNAの二本鎖のうち,鋳型になる方を鋳型鎖(アンチセンス鎖),反対側を非鋳型鎖(センス鎖)という.●mRNAの塩基配列は非鋳型鎖と同じになる(ただしTはUになる).●mRNAの3塩基(コドン)ごとに対応するアミノ酸を,リボソームがペプチド結合でつなぎ,蛋白質を合成する.●アミノ酸はtRNAが運搬する. 核酸 DNAとRNAの構成成分●DNAとRNAは,核酸と総称DNA DNA→RNA→蛋白質 遺伝子発現TTAAAAAAGGCCAAGGmRNALeuSerRNADNARNA25An Illustrated Reference GuideHOH2CHOH2COOOHOHHHHHHHHHHOHOHHDNARNACCTTGGCCAAGGTTGGmRNAtRNAHOH2CHOH2COOOHOHHHHHHHHHHOHOHOHOされる物質である.塩基リン酸(P)※一リン酸のものを例示塩基の対応●核酸の塩基は,決まった塩基同士で水素結合を形成し,対になる.この関係を相補的という.●DNA二本鎖のうち片方の塩基配列がわかれば,他方はそれに相補的な塩基配列となる.細胞質蛋白質ルドグマとよばれる.節を受け,必要なときに必要な遺伝子のみが発現している.転写リボヌクレオチド水素結合ペプチド結合GlyリボソームTyrコドンリボースDNA・RNAの構成成分DNAmRNAピリミジンプリンデオキシリボースデオキシリボヌクレオチド配列へと翻訳されて蛋白質が合成される.鋳型鎖転写非鋳型鎖翻訳ポリペプチド鎖

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