がんみえ
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●非浸潤性乳管がん(DCIS):ductal carcinoma in situ ●非浸潤性小葉がん(LCIS):lobular carcinoma in situ ●浸潤性乳管がん:invasive ductal carcinoma ●浸潤性小葉がん:invasive lobular carcinoma ●悪性葉状腫瘍:malignant phyllodes tumor ●悪性リンパ腫:malignant lymphoma ●乳がんは,乳腺の乳管あるいは小葉の上皮細胞から発生する悪性腫瘍である.●全乳がんのうち,乳管から発生する乳管がんが約80%を占める.●非浸潤がん,浸潤がん,乳房Pパジェットaget病に分類され,非浸潤がん,浸潤がんはさらに細分類される.●乳がんの家族歴●■■■■■・■■■■■●良性乳腺疾患(増殖●初経が早い・閉経が遅い●出産歴がない●初産年齢が遅い●授乳歴がない●長期間の●乳がんの発症リスク因子として次のようなものがある.●飲酒●喫煙●閉経後の肥満●閉経後の●乳がんを疑った場合,次のような検査を行い,治療方針を決定する.●女性の乳がん患者を対象にした調査では,健康な体重であること,活動的であること,食物繊維・大豆を含んだ食品を摂取すること,総脂肪摂取量を減らすことが予後(乳がん死亡,二次乳がん,他疾患との関連)に関連するとされる.●非浸潤性乳管がん〔p.404〕●非浸潤性小葉がん〔p.404〕●浸潤性乳管がん●特殊型(浸潤性小葉がんなど)●日本では浸潤性乳管がんが最も多い.●乳房には,乳腺上皮細胞以外の組織からも悪性腫瘍が発生するが,まれである.乳房のがん乳がん●悪性葉状腫瘍●悪性リンパ腫など(MRI,CTなど)●腫瘍の広がり●正確な位置●正確な数治療方針の決定●良性と悪性の鑑別●分類(浸潤性か非浸潤性か)●性質(ホルモン受容体,HER2〔p.142〕の有無など)●良性と悪性●腫瘍の位置●腫瘍の大きさ,形状●腫瘍の数診断●悪性度 (核の異型度など)●患者自身で日頃から乳房のセルフチェックをすることが推奨されている〔p.389〕.●■■■■■・■■■■■遺伝子異常〔p.444〕を有する女性では,MRIによるスクリーニングが推奨される.*血性乳頭分泌物がみられた場合は分泌細胞診を行い,乳管内乳頭腫〔p.390〕との鑑別のために乳管造影〔p.396〕や乳管内視鏡〔p.396〕を行うこともある.391An Illustrated Reference Guide 浸潤の有無が重要 発生と分類 様々な要素が関与 発症リスク因子生活習慣 特徴・病期を見極め治療方針を決定する 診療のながれ乳管上皮小葉上皮乳頭付近の乳管上皮その他の組織身体活動低下視診,触診マンモグラフィ,超音波検査乳管間質基底膜乳管間質基底膜遺伝子異常〔p.444〕エストロゲン性病変)の既往歴●糖尿病の既往歴●高線量の被曝歴画像診断**SNBは,画像診断では明らかなリンパ節転移がない場合に行う.センチネルリンパ節に転移がないことが確認されれば,手術時の腋窩リンパ節郭清を省略することができる〔p.401〕.間質浸潤なし間質浸潤ありエストロゲンの長期曝露エストロゲン+プロゲステロン併用療法細胞診*組織診の鑑別非浸潤がん浸潤がん乳房Paget病〔p.396〕その他の悪性腫瘍家族歴・既往歴などセンチネルリンパ節生検(SNB)〔p.401〕**●リンパ節転移の有無など

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