がんみえ
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●横行結腸:transverse colon ●S状結腸:sigmoid colon ●腸間膜:mesentery ●上行結腸:ascending colon ●下行結腸:descending colon ●直腸:rectum ●家族性大腸腺腫症(FAP):familial adenomatous polyposis ●潰瘍性大腸炎:ulcerative colitis●大腸は,小腸に続いて肛門に至る管腔臓器であり,伸展させると全長1.5〜2m程度にもなる.●大きくは結腸と直腸に分類され,それぞれ図のように細区分されている.●横行結腸とS状結腸は腸間膜をもち,腹腔内に遊離しているが,上行結腸,下行結腸は後腹●大腸がんの危険因子として,遺伝因子,食生活などの環境因子,慢性炎症が消化器のがん下行結腸●がんが大腸のどの部位にできるかにより,きたしやすい症状や術式などの治療方針が異なる.上行結腸結腸直腸大腸がんS状結腸盲腸●炎症性腸疾患,特に潰瘍性大腸炎〔病①p.174〕に長期間罹患している患者では,大腸がんのリスクが高い.●高脂質,高カロリー,低食物繊維の食事が発がんに関与すると考えられている.●肥満や多量飲酒,長期の喫煙習慣,●非遺伝性の大腸がんよりも若年で1年後*全大腸内視鏡検査が困難な場合は,CTコロノグラフィや大腸カプセル内視鏡検査を行う.**良性の病変と診断された場合は,主治医の指示に従う.333An Illustrated Reference Guideリンチ●家族性大腸腺腫症(FAP)やLynch 結腸と直腸からなる 大腸の解剖 食事や遺伝因子が関与する 危険因子膜に固定されている.また,下部直腸は骨盤腔に固定されている.腸間膜重要であると考えられている.環境因子運動不足も危険因子である.一次検診がんの疑いあり(スクリーニング)●問診●便潜血検査 (免疫2日法)〔p.332〕がんの疑いなし40歳以上の男性・女性腸間膜横行結腸小腸(回腸)虫垂直腸S状部上部直腸下部直腸肛門管肛門遺伝因子がんがん症候群が代表的である〔p.349〕.発症する傾向がある.対象者Auerbach神経叢マイスナーMeissner神経叢*上行結腸・下行結腸の背面および下部直腸には漿膜がなく,筋層の外側は外膜とよばれる.陰窩血管粘膜層粘膜筋板粘膜下層内輪走筋外縦走筋(結腸ヒモ)漿膜*慢性炎症がんがん治療良性の病変**次回のがん検診大腸壁の構造孤立リンパ小節アウエルバッハ二次検診(精密検査)●全大腸内視鏡検査*Supplement大腸がん検診●大腸がん検診は,40歳以上の健常者を対象とし,1年に1回の定期的な受診が推奨されている.

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