がんみえ
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●上皮成長因子受容体(EGFR):epidermal growth factor receptor ●未分化リンパ腫キナーゼ(ALK):anaplastic lymphoma kinase ●ROS:c-ros oncogene  ●MET:mesenchymal-epithelial transition factor ●肝細胞増殖因子(HGF):hepatocyte growth factor ●RET:rearranged during transfection ●神経栄養因子受容体チロシンキナーゼ(NTRK):neurotrophic receptor tyrosine kinase●CEA●SLXNSCLC●増殖シグナル伝達〔p.29〕に関わる遺伝子が多い.●ドライバー遺伝子異常が陽性のステージⅣのNSCLCでは,それぞれの遺伝子産物(主にキナーゼ〔p.134〕)を阻害する分子標的薬を用いるキナーゼ阻害薬療法〔p.286〕が有効である.●これらの他に,■■■■遺伝子異常〔p.149〕でもキナーゼ阻害薬療法が行われる.●■■■■■■■■■遺伝子異常に対する分子標的薬も期待されている.●男性(男女比2:1)●女性や非喫煙者でもまれ●早期には症状を呈しにくい.●様々なものを呈しうるが,肺腺がんに特徴的なものはない.●ほとんどが末梢型である.●末梢型の場合,喀痰細胞診で検出されにくく〔p.264〕,気管支鏡での観察ができないことも多い.●このため,経気管支肺生検(TBLB),気管支肺胞洗浄(BAL),経皮的針生検〔p.265〕などの方法で検体を採取する.呼吸器のがん非小細胞肺がん(●上皮成長因子受容体(EGFR)は,受容体型チロシンキナーゼで,上皮成長因子(EGF)などのリガンドが結合することにより,細胞増殖や分化促進を引き起こす.●ALK蛋白質は受容体型チロシンキナーゼで,リガンドが結合することにより,細胞増約50%約4%約1%約1%●ROS1蛋白質はインスリン受容体サブファミリーの受容体型チロシンキナーゼであり,●BRAFはセリン・スレオニンキナーゼのRAFファミリーで,細胞の増殖,分化,アポトーシス抑制に関わる.●METは肝細胞増殖因子(HGF)をリガンドとする受容体チロシンキナーゼであり,HGFと結合することで細胞の増殖や運動性を増加させる.●RETは受容体型チロシンキナーゼで,リガンドが結合することにより細胞増殖や分化約3%約1〜2%275An Illustrated Reference Guide写真提供:石田 卓ATPNSCLCにおける 女性や非喫煙者でもまれではない 特徴●肺腺がんは,他の組織型に比べて喫煙との関連性が比較的強くなく,女性や非喫煙者にもみられる. 肺野に円形の陰影 胸部X線像●肺腺がんは末梢型が多いため,胸部X線像では肺野に結節影や腫瘤影がみられる.な増殖や生存に関与していると考えられる遺伝子のことである〔p.30〕.ドライバー遺伝子■■■■■■■殖を引き起こす.■■■■細胞の増殖などに関与する.■■■■■■■■■■促進を引き起こす.ではない.遺伝子産物の概要??)好発腫瘍マーカー末梢型〔p.261〕が多い●ほとんどが肺野の末梢に発生.腫瘍随伴症候群腫瘤影血管収束像胸膜陥入像ドライバー遺伝子キナーゼ増殖シグナル増殖異常の頻度SupplementNSCLCにおける主なドライバー遺伝子異常●ドライバー遺伝子とは,がん細胞で変異などの異常が認められ,がん細胞の異常

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