がんみえ
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●デオキシリボ核酸(DNA):deoxyribonucleic acid ●根治照射:defi nitive radiation ●予防照射:prophylactic irradiation ●緩和照射:palliative radiotherapy ●化学放射線療法(CRT):chemoradiotherapy ●術前照射:preoperative radiation ●術後照射:post-operative radiationがんの治療放射線療法●身体への負担(侵襲)が少ない.●形態・機能を温存できる.●外来通院で施行できる例が多い.●身体に創をつくることなく病変に到達し,がん細胞を攻撃する(正常組織への影響は照射法により様々).●体表を切開して病変部に到達し,基本的に正常組織を含めて切除する.●食道がん〔p.307〕●肺がん〔p.282〕 ●子宮頸がん〔p.423〕 ●前立腺がん〔p.470〕●頭頸部がん〔p.490〕●白血病(造血幹細胞移植の前処置)〔p.543〕●悪性リンパ腫〔p.576〕●小細胞肺がんの脳転移予防〔p.288〕●乳がんの残存乳房再発予防〔p.399〕●骨転移による疼痛〔p.593〕●脳腫瘍による神経症状〔p.590〕●気管・尿管・脊髄などの圧迫●がんの治癒を目的として行う.●病変が限局している早期のもの,放射線●再発や転移の予防を目的として行う.●進行期で治癒が目指せない症例で,がんによる様々な症状の軽減を目的として行う.●薬物療法(抗がん薬)と,放射線療法を併用する.●放射線療法の局所効果を薬物療法により増強する目的と,照射範囲外の微小転移を全身療法である薬物療法で制御する目的がある.●手術前に放射線療法を行う.●病変の縮小による切除率の向上,機能温存性の向上,照射●放射線療法は,単独で施行されることもあるが,他の治療法と組み合わせた集学的治療として施行されることも多い.●手術後に放射線療法を行う.●局所再発の防止,残存病変の治療,照射範囲内の微小転移77An Illustrated Reference Guide 切らずに治療 放射線療法の特徴●放射線療法は,手術療法,薬物療法とともにがん治療における3本柱の1つである.●基本的には手術療法と同様に局所療法である.●手術療法と比べて身体への負担(侵襲)が少なく,薬物療法と比べても一般的に副作用は少ない. 治療の全過程で活躍する 放射線療法の目的●放射線療法は目的によって根治照射,予防照射,緩和照射に分けられる.●がんの種類・進行度によって目的は変わるが,放射線療法は早期〜進行期の全段階で適応がある.〔p.97〕手術療法切除目的からみた分類根治照射予防照射緩和照射集学的治療代表例化学放射線療法術前照射術後照射解説感受性が高いもので可能である.範囲内の微小転移の制御が目的である.の制御が目的である.放射線療法放射線解説放射線療法の特徴主な適応主な適応●肺がん〔p.282〕●食道がん〔p.307〕●頭頸部がん〔p.490〕●子宮頸がん〔p.423〕●食道がん〔p.307〕●大腸がん(直腸がん)●頭頸部がん●乳がん〔p.399〕●頭頸部がん〔p.494〕●脳腫瘍〔p.484〕●子宮頸がん〔p.423〕

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