●ACTH●コルチゾールは次のような因子により,分泌量が変化する.●認知機能,情動に影響●ACTH分泌⬇●甲状腺機能⬇(TSH分泌⬇など)●ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)⬇,LH・FSH分泌⬇●インスリン分泌⬆●糖新生→血糖⬆●蛋白質合成⬆●トリグリセライド合成⬆,コレステロール合成⬆●蛋白質合成⬇,分解⬆(アミノ酸の血中への放出⬆)●糖取り込み⬇→血糖⬆●トリグリセライド合成⬇(脂肪酸,グリセロールの●糖質コルチコイドは,全身の細胞機能に影響を及ぼす.●生理的作用として最も重要な作用は,代謝の調節(糖新生,蛋白質分解促進など)とストレスに対抗する作用(グルコースの供給,血圧の上昇など)である.●血中の好酸球,好塩基球,●脂肪分解⬆(一部の組織では脂肪合成⬆)●骨吸収⬆●骨重量⬇(骨芽細胞⬇)●蛋白質合成⬇,分解⬆腎筋骨02●胃酸分泌⬆●弱い鉱質コルチコイド作用(腎尿細管でのNa+再吸収促進,K+排出促進)→血清Na+⬆,血清K+⬇,)Lm/gp(HTCA中血●ACTHとコルチゾールの分泌には典型的な日内変動(サーカディアンリズム)が認められ,ヒトでは分泌ピークは早朝にあり,夜間に低値となる.ネガティブ・フィードバック(NF)●ストレス●低血糖,インスリン●CRH ●AVP(ADH)●糖質コルチコイドの投与●糖質コルチコイド合成阻害薬略 語●副腎皮質刺激ホルモン(ACTH):adrenocorticotropic hormone ●甲状腺刺激ホルモン(TSH):thyroid-stimulating hormone ●ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH):gonadotropin-releasing hormone ●黄体形成ホルモン(LH):luteinizing hormone ●卵胞刺激ホルモン(FSH):follicle stimulating hormone ●副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH):corticotropin-releasing hormone ●ネガティブ・フィードバック(NF):negative feedback➡Pharmacology vol.2 : An Illustrated Reference Guide医学監修: 柴田 洋孝薬学監修: 田村 和広病❸p.280201020+αもっとわかる1565025814時刻(時)CRHACTH 全身に影響を及ぼす 糖質コルチコイドの作用 フィードバックと日内変動をおさえよう 糖質コルチコイドの分泌調節●糖質コルチコイド(主にコルチゾール)の分泌は,視床下部-下垂体系により調節されている.●視床下部からの副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)分泌により,下垂体前葉が刺激され,副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌される.ACTHの作用により,副腎皮質からコルチゾールが分泌される.●血中コルチゾール量が増加すると,NF〔p.127〕により視床下部,下垂体が抑制され,CRH,ACTH分泌は減少する.ACTH・コルチゾールの日内変動)Ld/gμ(ルーゾチルコ中血ACTH作用単球,リンパ球⬇(リンパ組織への再分布)●血中の赤血球,ヘモグロビン,血小板,好中球⬆●白血球遊走抑制,リンパ球⬇●抗炎症作用(ヒスタミン放出⬇,蛋白分解酵素⬇など〔p.160〕)●カテコールアミンやアンジオテンシンⅡに対する反応の亢進,降圧系の抑制→血圧⬆血圧⬆血液・免疫血管平滑筋消化器視床下部下垂体前葉コルチゾール副腎皮質束状層末梢標的臓器促進抑制中枢神経内分泌系肝臓脂肪組織皮膚・結合組織コルチゾールコルチゾール分泌に影響を与える因子コルチゾール分泌を増加させるものコルチゾール分泌を低下させるもの作用血中への放出⬆)糖質コルチコイド
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