●免疫機構は,自然免疫による感知と獲得免疫(適応免疫)の活性化に担われている.●病原体に対する免疫反応の全体像を示す.●顆粒球は,細胞質内に敵を攻撃するための顆粒を豊富に有する細胞であり,好中球,好酸球,好塩基球に分けられる〔p.305〕.イメージ●自然免疫と獲得免疫の(DC)〔p.318W〕B細胞T細胞自然免疫の活性化免疫・炎症・アレルギー系の疾患と薬●特定の抗原に対し,厳密に対応する受容体をもったリンパ球のみが増殖して異物を排除する,より精密で強力な反応.●好中球 ●Mφ ●NK細胞●免疫細胞が病原体などの異物を食べる(食作用),もしくは異物のもつ特徴的な分子パターンをパターン認識受容体で感知することで,異物を排除する反応.免疫総論●T細胞 ●B細胞●特定の非自己(抗原)に対してより精密に反応する.●異物の分子パターンを認識して反応する.●Ⅰ型アレルギーへの関与●炎症反応への関与●寄生虫の排除(詳細は不明)●抗原で架橋されたIgEと反応することで,様々なケミカルメディエーターを放出する.●Ⅰ型アレルギー(遅発型)へ●寄生虫(蠕虫)の排除●Ⅰ型アレルギー反応(遅発型〔p.364〕)の主体となる.喘息などのアレルギー疾患で増加する.●細菌の貪食・殺菌●感染・炎症部位への遊走●生体防御の最前線として,細菌の貪食,殺菌を行う.白血球中,最も数が多い.主な役割フム フム×TB●特徴Pharmacology vol.2 : An Illustrated Reference Guide略 語●マクロファージ(Mφ):macrophage ●ナチュラルキラー細胞(NK細胞):natural killer cell ●抗原提示細胞(APC):antigen presenting cell ●ヘルパーT細胞(Th):helper T cell ●細胞傷害性T細胞(CTL):cytotoxic T-lymphocyte ●濾胞性ヘルパーT細胞(Tfh細胞):T follicular helper cell ●主要塩基性蛋白(MBP):major basic protein ●免疫グロブリンE(IgE):immunoglobulin E+αもっとわかる319 自然免疫と獲得免疫 免疫機構の全体像 主な免疫細胞とその役割① 顆粒球自然免疫〔p.321〕バリア(皮膚など)貪食貪食病原体貪食細胞傷害サイトカイン産生自然免疫と獲得免疫の違い主な担当細胞作用発現分子パターン別特徴病原体などの異物免疫記憶〔p.323〕好中球〔p.279〕こんな病原体が入ってきたぞAPCもっと働いて!Th1細胞こんな病原体がいたら攻撃しろ!Tfh細胞MBPなど獲得免疫〔p.321〕CTL細胞活性化細胞性免疫〔p.323〕分化抗体形質細胞液性免疫〔p.324〕この他にも様々な免疫細胞が生体防御のために働きますが,ここでは代表的なもののみ示しました.ここでは免疫機構の全体像をつかみましょう.生物学者ヒスタミンなどいたぞ!いたぞ!抗原提示〔p.322〕,獲得免疫の活性化好中球橋わたしマクロファージ(Mφ)樹状細胞抗原提示細胞ナチュラルキラー細胞(NK細胞)自然リンパ球自然免疫早い(即時的)好酸球〔p.279〕細菌などの関与獲得免疫遅い厳密好塩基球〔p.280〕抗原IgEILC
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