●パーキンソン病では，大脳基底核〔病⑦p.43〕などの障害により次のような症状がみられる．●小刻み歩行●すくみ足（足を前に出●突進現象●便秘＊，排尿障害●起立性低血圧●脂漏性皮膚炎 など●抑うつ＊，不安＊●認知症●レム睡眠行動障害＊●嗅覚障害＊四大症状＊これらの症状は，運動症状が顕在化する数年以上前から出現することもある（前駆症状）．検査・診断検査・診断検査・診断●●●Minimum EssenceMinimum EssenceMinimum EssenceMinimum EssenceMinimum EssenceMinimum Essence疫学・好発疫学・好発疫学・好発●●●病態生理病態生理病態生理●●●黒質黒質黒質------線条体線条体線条体安静時振戦無動無動無動運動緩慢運動緩慢運動緩慢安静時振戦安静時振戦安静時振戦安静時振戦安静時振戦筋強剛筋強剛筋強剛薬物療法が治療の基本薬物療法が治療の基本薬物療法が治療の基本薬物療法が治療の基本薬物療法が治療の基本薬物療法が治療の基本❷❷❷words & termsドパミントランスポーターシンチグラフィ 脳深部刺激療法（DBS） 〔p.166〕脳内のドパミントランスポーターの発現量・分布を調べる検査．放射性同位元素（123I）を含む薬剤（一般名：イオフルパン，商品名：ダットスキャン■）を静注し，SPECT検査にて画像化する．黒質線条体ドパミン作動性ニューロンの脱落を評価することができ，パーキンソン病およびレビー小体型認知症〔p.191〕の診断に有用である．●●●症状・所見症状・所見症状・所見●●●〔p.166〕パーキンソン病で機能異常が認められる大脳基底核神経回路に電気刺激を加えることで，パーキンソン病の症状を改善する治療法である．刺激する神経核として，視床下核，淡蒼球，視床などがあり，症状に応じて選択する．十分な薬物療法でもコントロール不良であり，重篤な認知症や精神症状，全身疾患がない症例で適応を検討する．●●●●●●治療・管理治療・管理治療・管理略 語●コンピュータ断層撮影〔法〕（CT）：computed tomography ●磁気共鳴画像（MRI）：magnetic resonance imaging ●MIBG：metaiodobenzylguanidine ●ドパミントランスポーター（DAT）：dopamine transporter ●単一光子放射コンピュータ断層撮影〔法〕（SPECT）：single photon emission computed tomography ●レボドパ（L-dopa）：levodopa ●ドパ脱炭酸酵素阻害薬（DCI）：dopa decarboxylase inhibitor➡Pharmacology vol.1 : An Illustrated Reference Guide監修野元 正弘病❼p.340166●❷安静時振戦●手足が震える．●特徴的な所見として ピル・ローリング・トレマー 丸薬まるめ運動がある.●❹姿勢反射障害●前かがみになりやすい．●転びやすい．●❶無動（運動緩慢）●動けない．●動作が遅い．●表情の変化に乏しい （仮面様顔貌）．●小字症●❸筋強剛（固縮）●筋肉がこわばる．※❶に加え，❷か❸のどちらか1つまたは両方がみられるものがパーキンソン病と診断される（通常，❹は進行期に出現するため）． 無動・安静時振戦・筋強剛・姿勢反射障害など パーキンソン病の症状その他の症状症状・徴候歩行障害すことができない）自律神経症状精神症状感覚障害❶❶❶レボドパレボドパレボドパレボドパレボドパレボドパ❸❸❸❹❹❹パーキンソン病パーキンソン病
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