こうみえ
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00001◎×保険事務所社会保障制度●皆保険制●皆年金制●保険料は事業者が全額負担●保険料は事業者と労働者が負担●第2号は40歳以上65歳未満で,円万壱10000壱万円円円100000万壱万円万0100000壱壱0110000壱万円155保険とは,集団で共通の準備財産を築き,不測の事故に備えることで生活の安定を図ることです.まず多数の被保険者があらかじめ保険料を出し合い,保険事故が発生したときには,被保険者によって集められた準備財産を管理する保険者が,被保険者に保険金を支払います(これを保険給付といいます).逆にいえば,全く保険料の負担がないサービスを社会保険ということはありません.高齢者や低所得者であっても,わずかでも保険料を支払う義務があるのはこのためです.民間の保険とは違い,社会保障である社会保険には,生活上のリスクによる困窮をあらかじめ防ぎ,所得の再分配を図るという性質があります.このため社会保険では,被保険者が加入するかしないかを選択する自由はありませんが,リスクの有無によって加入できないということもありません.つまり,保険を成立させるための絶対数を確保するとともに,不確実な事故によって生活が困窮する人を生み出さないようにしているのです.さらに,制度の安定化・公平性の観点から,財源の一部は公費でまかなわれます.民間の保険では高い保険料に比例した高い保険給付を受け取ることが可能ですが,社会保険の保険料は所得に応じて決まるものの,保険給付はほぼ一律であるといえます.この結果,所得の高い人から低い人への所得再分配が行われます.例えば,社会保険の一つである年金保険は,定年の65歳の誕生日を迎えると,今まで保険料を払っていた代わりに保険者である政府から年金が支払われます.社会保険には年金保険のほかに,医療保険,労災保険,雇用保険,介護保険の5つがあり,各々の法律に基づいて実施され,社会保障の一端を担っています.20歳以上60歳未満第1号(65歳以上)第2号(40歳以上65歳未満)保険料保険給付保険事故に遭った者が受け取る医療などのサービスや現金被保険者全人口労働者労働者保険料を徴収し,保険事故に際して保険給付を行う者所得が多い保険料が高い保険給付窓口各保険者年金事務所労働基準監督署公共職業安定所市町村かつ医療保険に加入している場合個人では困難なリスクに対して,国民が相互に支え合う「共助」を体現した制度!保険者所得が少ない保険料が低い保険者社会保険の原理被保険者保険料を納め,保険事故が発生したとき給付を受ける者社会保険の役割5つの社会保険医療保険(p.160)年金保険(p.156)労災保険(p.370)雇用保険介護保険(p.236)社会保険の仕組み社会保険とは,傷病,障害,老齢,死亡,失業など,生活困難をもたらす不確実な事故(これらを総称して保険事故という)に備え,個人では負担できないその損失を集団で平均化しようとする社会のシステムです.みんなでお金を出し合って危険を負担し,事故が起きた人を助ける仕組みということができます.

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