こうみえ
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●医療給付はサービスという現物で給付される(現物給付).●医療給付の適用とならない出産の費用,死亡した際の埋葬料などは,現金で給付される(現金給付).▼2022年度後半から,75歳以上であっても一定以上所得者は2割負担となる(p.234).●70歳以上のうち,現役並み所得者●傷病の治療に要した金額に対して一定の割合を保険者が負担する.医療給付(現物給付)3割7割7割療養の給付*急病や旅行中の怪我などの,やむを得ない事情で保険証を提示できなかった場合や,海外で診療を受けた場合,医師が必要と認めた装具代などが療養費に該当し,現金給付となる(現物給付の例外).●長期入院などで治療費が既定の自己負担限度額を上回った分が給付される.●やむを得ない事情により保険医療機関で保険診療を受けることができなかった場合などに支給される.●傷病のために働けなくなった被保円墓(p.211)(p.211)●正常分娩 ●予防接種●健康診断 ●人間ドック●介護サービス●傷病のため移動が困難な者が医師の指示でやむを得ず移送された場合に支給される.所得保障(現金給付)1割2割3割2割*0歳*子どもの医療費(自己負担分)を助成する自治体もある.給付自己負担10000万壱とし,次のようになっている.は3割負担となる.162険者の所得を保障する.所得を保障する. (給与の2/3相当)●一児を出産するごとに,原則42万円が給付される.(正常分娩は保険診療外のため)●被保険者が死亡した場合,家族または埋葬を行った者に対して約5万円を給付する.病院窓口でのお支払いは自己負担額分だけです※現物給付には左記の他に,訪問看護療養費,入院時食事療養費,入院時生活療養費などがある.※医療機関を通じて受けたサービスであっても,保険診療でないものは医療給付の対象とはならず,全額自己負担となる.8割7割小学校就学療養の給付自己負担自己負担限度額高額療養費の給付70歳75歳70〜74歳…………2割(給付8割)75歳以上▼………1割(給付9割)保険給付の種類療養の給付高額療養費療養費*傷病手当金 (給与の2/3相当)●産婦が産休中,約100日にわたり出産手当金出産育児一時金埋葬料移送費基本………………3割(給付7割)小学校就学前……2割(給付8割)もしも療養の給付が「現金給付」で行われるとしたら,病院で診療を受けようとしたとき,どうなるでしょうか.手持ち金が少ない場合,受診する前に給付の申請をしなければなりません.しかし,現金給付には時間がかかります.病気で辛いのに受診できない…そのような事態を防ぐために,窓口で支払う金額を減らし速やかに治療を受けられるように,医療行為という給付(=現物給付)を受け取るのです.表面上は,自己負担分以外の金銭を給付されているように見えますが,患者(被保険者)が受け取っているのは医療行為なので,医療保険は現金給付でなく,現物給付といえます.会計医療給付の対象とならないもの残りは保険者から給付されているのですね8割9割 医療保険の給付の種類●被保険者が医療機関で診療を受けると,実際にかかった医療費のうち原則3割を自己負担分として医療機関に支払い,残りの7割は保険者から医療機関に支払われる.この保険者の負担分を「給付」という. 医療費の自己負担割合●療養の給付の自己負担割合は原則3割医療保険は現物給付?現金給付?

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