ここみえ
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●世界保健機関(WHO):World Health Organization ●アメリカ精神医学会(APA):American Psychiatric Association ●TR:text revision●ICD(国際疾病分類)の正式名称は,“疾病及び関連保健問題の国際統計分類”という.元々国際的に死因統計を比較するために,世界保健機関(WHO)により作成されたものであり,精神疾患に限らず,全ての疾患を対象とした分類である.●おおよそ10年ごとに改訂され,現在ICD-11が国際的に承認されており,日本でも使用するために準備が進んでいる.●2022年3月に,DSM-5-TR(有病率などのデータを最新のものにした,第5版の本文改訂版)が発行され,現在はこれが使用されている.DSM-5-TRでは,ほとんどの疾患名の日本語訳がICD-11とそろえられた〔p.36〕.●DSM-5(およびTR)には,公式の診断には採用されなかったものの,今後の研究が提案される疾患(パーソナリティ症群の代替DSM-5モデル〔p.246〕,今後の研究のための病態〔p.36W〕)も掲載されている.精神疾患の診断基準●全ての精神疾患に操作的診断基準がつけられた.●2024年8月現在,日本の統計調査では2013年版のICD-10が使用されている.●世界保健機関(WHO)に作成業務が引き継がれた.●精神疾患の章が独立した.●死因だけでなく,疾病統計にも使用できるよう改正された.●死因統計を国際的に比較するために,国際統計協会により作成された.●国内での適用に向けた準備が進んでいる.●ICDと共通性を高めるため,“反応”という用語は分類名から削除された.●内容面ではDSM-Ⅰとほぼ変わらない.●以降の小規模改訂を想定し,版数の表記がローマ数字からアラビア数字に変更された.●出現しやすい年齢の順に疾患を配列するなど,章構成が●多軸診断〔p.36W〕を●アメリカ精神医学会が国内で用いるための精神疾患分類として作成した.●精神疾患を環境因に対する反応としてとらえ,全ての疾患に対して“反応”という用語を使用した.●疾患名(英語):〇〇 disorder➡〇〇障害●疾患名(英語):〇〇 disorder➡〇〇症●しかし,ほとんどの精神疾患はその原因や病理所見が解明されていないことから,DSMやICDにおいては疾患名を〇〇disorderと記載している.●日本においては,DSM-5やICD-10までdisorderを障害と訳していたが(例:anxiety disorderは不安障害),障害という用語は社会的なスティグマ〔p.7〕を助長する可能性があるため,DSM-5-TRやICD-11からは原則,disorderは症と訳されることとなった.35 WHOによる疾病分類 ICD(国際疾病分類) アメリカの精神疾患分類 DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)●DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)とは,アメリカ精神医学会(APA)が作成している精神疾患の分類である.●第3版(DSM-Ⅲ)から操作的診断基準が採用され,信頼性が上がったことを受けて,臨床,教育,研究など様々な分野で世界的に活用されるようになった. 現在は〇〇症が用いられる 精神科における疾患と障害●一般的に疾患(disease)とは,一定の原因,症状,病理所見,経過,予後などがそろった病的な状態をいう(例:Crohnʼs disease,Parkinson disease).採用した.日本においてはdisabilityを障害〔p.4〕と訳すことが一般的であり,用語の混乱を避けるためにも〇〇症という訳語が採用されました. さっしん刷新された.●多軸診断は廃止となった.●従来のカテゴリー分類にかわり,ディメンショナルモデルの導入を目指していたが,これについては見送られ,移行の橋渡しとして横断的症状尺度が導入された.ICD-11(2018年)●DSM-5との調整が行われた.DSM-5(2013年)医師ICD(改訂に関わる国際会議の開催年)の変遷の概要ICD-1(1900年)DSM(発行年)の変遷の概要DSM-Ⅰ(1952年)ICD-6(1948年)DSM-Ⅱ(1968年)ICD-10(1989年)DSM-Ⅲ(1980年)●全ての掲載疾患に操作的診断基準がつけられた.DSM-5,ICD-10での日本語訳DSM-5-TR,ICD-11での日本語訳

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