●摂食障害に対する強化された認知行動療法(CBT-E):enhanced cognitive behavioral therapy ●認知再構成法:cognitive restructuring ●行動活性化療法:behavioral activation ●問題解決技法:problem solving technique ●アサーション:assertion ●曝露療法/エクスポージャー法:exposure therapy ●系統的脱感作法:systematic desensitization ●リラクセーション法:relaxation method ●マインドフルネス:mindfulness ●アプローチ:approach●症例定式化は,患者の情報を収集して問題点の成り立ちを検討し仮説を立てることであり,ケース・フォーミュレーシ●治療計画立案,治療効果の評価・見直しに必要なプロセスである.●患者と医療者が協働して行うこと,診断分類(疾患)だけでなく個別性をとらえること,治療過程で見直し修正してい●診断的評価〔p.340〕を補完するために,心理社会的要因を含めて患者を評価して適切な治療選択に役立てるという意味●認知再構成法●行動活性化療法●問題解決技法●曝露療法●同じ診断(疾患)でも個々の患者に関与する要因は多様である.●BPSモデル〔p.370〕を念頭に,患●個々の患者の背景因子,誘因,維持因子,防御因子(長所・強み),現在の問題を明らかにする.●患者と話し合いながら進め,問題点や治療目的について共有する.●治療過程で,効果を評価し,必●背景因子 :うつ病の家族歴,幼少期の父の飲酒問題●誘因 ●維持因子 :仕事の相談相手がいない,在宅勤務が ●防御因子 :責任感が強い●現在の問題 :ミスを繰り返し“どうせ俺はダメなやつだ” 精神療法(心理療法)405 問題の成り立ちに着目する 認知行動モデル●認知と行動,気分は相互に影響しており,精神疾患ではその中で悪循環が生じている.●患者の抱える問題点を把握し,そこに焦点を当ててアプローチすることで悪循環からの脱却を目指す.「私は同僚に嫌われている」認知の幅を広げる症例定式化(ケース・フォーミュレーション)ョンあるいは事例定式化ともよばれる.くことが基本的な特徴である.協働性例(40歳男性,うつ病)うつ病(診断分類)症例定式化で,診断だけではとらえられない個別性を把握する.で,ケース・フォーミュレーションは心理アセスメント〔p.340〕と重なり合う概念である. コソコソ話している私の悪口かも………………………………明日みんなに会いたくないな「仕事が手につかない」「同僚に話かけられない」悪循環気分行動を変化させる明確化した問題認知の問題行動の問題声をかけるのはやめよう責任感が強い反面,完璧主義すぎるところはないか?認知への介入を検討しよう相談できないという行動への介入は有効だろうか認知「悲しい」「憂うつ」「不安」気分が改善する個別性者を総合的に理解する.評価・修正要に応じて修正していく.:担当部署の配置転換増えコミュニケーションがとりにくいと考え,職場で必要時に相談できない行動治療(介入)
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