●屈折:refraction ●調節:accommodation ●角膜:cornea ●水晶体:crystalline lens ●屈折力:refractive power ●毛様体筋:ciliary muscle ●焦点距離:focal distance●屈折力=1/(+0.5m)=+2D●屈折力=1/(−0.5m)=−2D●毛様体筋の作用で水晶体の厚みが変わることで屈折力が変化する.●眼球の構造のうち,角膜(約40D)と水晶体(約20D)278An Illustrated Reference Guide0.5m0.2m 光をどれだけ曲げるか 屈折力(D:ジオプトリー)●屈折が生じた部位と焦点の距離の関係で,屈折作用の程度を示したものが屈折力である.●屈折力は,焦点距離(m)の逆数で表され,単位はD(ジオプトリー)である.●Dはレンズの度数を示すときにも用いられる単位である.水晶体屈折力(D)=1 / 焦点距離(m)※光の進行方向を+,逆方向を−とする.2つ以上のレンズを重ねた場合,屈折力はその和となります.例の凸レンズを2枚重ねると,屈折力=1/焦点距離=2D+5D=7Dとなり,焦点距離は,1/7mと計算できます.例屈折光の進行方向が変わる角膜対象が屈折(レンズ作用)を担う.凸レンズ(+2D)●凸レンズは光を収束させ,進行方向に焦点を結ぶ(+レンズ).凸レンズ(+5D)●より屈折力の大きい凸レンズは焦点距離が近くなる(光をより強く曲げる).●屈折力=1/(+0.2m)=+5D凹レンズ(−2D)●凹レンズは光を発散させ,逆方向に焦点を結ぶ(−レンズ).カクンッ0.5m調節焦点の合う対象の距離を変えるギュギュッ屈折・調節 “良く見える”ための機能 屈折と調節●対象からの光は,角膜・水晶体で屈折して網膜上で焦点を結ぶことで像を生じる.●様々な距離の対象に焦点を合わせるためには屈折力を変化させる必要があり,これを調節という.●屈折と調節は,良好な視力を得るための重要な機能であり,その障害は裸眼視力低下の原因となる.
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